532人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
14,賞味期限
私の、働いてる花屋の後ろのスーパーでは、たま~にですが…超~激安商品があるのです。
お昼の、お弁当を買いに行くとき、スーパーの中を一回りする私です。
何か、めぼしい物がないか…変わった物がないか…あっ、ありました!!
すげぇ~、男梅ゼリーです。
男梅シリーズの飴とか、タブレットや、シート商品は、見たことありますが、ゼリーは初めて見ました。
丸々1個、梅が入ってます。
美味そう。
な、なんと38円です!!
ひぇ~おったまげ!
梅が、大好きな私は、早速買って食べてみました。
甘酸っぱくて、テュルンとして、最高です。
うめぇ~!!
どうして、こんなに美味い梅ゼリーが38円なんだ?
あ~なる程、賞味期限が後5日です。
これは、妹も「食いでぇ~!!」と言うと思います。
妹も、梅は大好きです。
「妹にも、食べさせたい」と思った私は、早速、電話をしました。
「へぇ~何で、そんなに安いの?食いでぇ~」と妹。
「んだから、賞味期限ギリギリだっつうの」と私。
「私、賞味期限なんて、関係ねぇ~全然平気だから」と妹。
と言う事で、送ります。
「お姉ちゃん、この梅ゼリー最高だない、美味いゼリーだない、1回に4個も食っちまった~美味かった~」と妹。
なんと、幸せな私達でしょう。
38円、梅ゼリー有難う!!
それから、5カ月が経ちました。
「お姉ちゃんに、送って貰った、男梅ゼリー覚えてる?」と妹。
「うん、そう言えば、去年送ったない。」と私。
「そうそう、あん時のゼリー、1個だけ残してあるんだ~!!」と妹。
「ん?何で?」と私。
「だって、あんな美味しい物、勿体なくて食わんにべした…んだから、1個取ってあるんだ」と妹。
ふぅ…何を考えているのやら、イカれてます…
私の妹は、いつもどこか、変なのです。
妹は言います。
「宿命は、変えることが出来ないけど、運命は、変えることが出来るんだよ」……と
私の妹は、何でも分かるのです。
最初のコメントを投稿しよう!