私の妹は霊能師

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10.韓国ドラマ 妹が、ボソっと言いました。 「私、趣味もないし…な~んも楽しみないんだよね…お姉ちゃんは、いいな~」と妹。 「何で?」と私。 「だって、お姉ちゃんは、お友達いっぱい居るし…色々と楽しい事見付けるの得意だし、いっつも楽しそうで」と妹。 「私にも、本気で話せる友達居ないよ…普通に、どうでもいい話をする人は、沢山居るけど…み~んなお店のお客さんだよ…有り難いけどね…」 「それでも、羨ましい…私には、そういう人居ないから…」と妹。 「あんたさ、楽しみは自分で作るんだよ 余計な事、考えてないで、韓国ドラマでも見だらいいべした。韓国ドラマ最高だよ!」 「なにそれ」と妹。 「何だべ、あんだんちのすぐ近くに、ビデオ屋、あっぺした。100円で、借りれるんだもの安いもんだべした。ポータブルDVDプレイヤーだって、安いのは3980円ぐらいで買えるんだよ」と私。 ビデオ屋さんが、家のすぐ近くにあるのも、知らなかった妹ですが…何と妹もハマりました(笑) 妹は、恋愛ドラマ、妹の夫は時代劇、夫婦揃って良いですね。 時代劇にハマってる妹の夫ですが…妹が、体調を崩して動く事が出来ず、病んでいる時の事です。 「側に居て欲しい」と言ってる妹に、 「俺が居ても、何にもならないから…パチンコに行って来る」と出掛けてしまいます。 なんて、自由奔放な夫でしょう… 「お姉ちゃん、私頭にきちゃった…耐えられない…」と妹。 「そんな夫、やっちまえ!」と私。 「どうやって?」と妹。 「寝てる時に、首絞めろ!!跳び蹴りもやっちまえ!!ついでに、お気に入りの服も、切っちまえ!!」と私。 「分かった。」と妹。 まさか、こんな事は間違ってもやれる訳ない…いくら妹でも… 「お姉ちゃん、やったよ」と妹。 えぇぇぇぇぇー何と、本当にやっちまった… 「だって、お姉ちゃんが、やっちまえって言うから…やったよ」と妹。 「………ど、どうだった?」と私。 「うん、お気に入りのシャツ、こっぱみじんに切って、玄関の所に山積みにして置いてやった!」と妹。 「あぁ~」と私。 「首絞めて…跳び蹴りしたら…夫に、何やってる!!お前はきちがいか!!って言われた」と妹。 「本当に…やったんだ…」と私。 「50歳過ぎて、性格変えるのは、難しい…長い目で見てくれ…」と夫に言われ 「私…何も言えなかった…」と妹。 雨降って、地固まる う~ん、結果オーライ。
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