527人が本棚に入れています
本棚に追加
2,霊能師になる前の妹
ある日、妹は「トイレに黄色いお花を飾りたいんだけど、何かおすすめあります?」
えっ?
室内用で、黄色のお花で…それも日のささないトイレかよ!観葉植物だったら…まだしも…
「黄色いお花ですか?日のささないトイレにはお花よりも観葉植物とかの方がいいと思うのですが…」
「ううん、黄色いお花じゃないとダメなの、ドクターコパさんがトイレに黄色のお花を飾ると金運アップになるって言ってたからどうしても黄色いお花が欲しくて来たの」
はぁ?ドクターコパさん?なんかちょっといかれてるのかなぁ?
「私、小さいお花が好きなの、このお花可愛い❤」
選んだのは、ビオラの黄色でした。
ビオラは、花壇とか、プランターに植える室外のお花です。
ふ~、お花が可哀想……
その頃の妹は、手相とか、占いとか、易とか、大好きでした。
妹は、「私達、二人姉妹って言ったけど、本当は3人兄妹だったの。私達姉妹には、お兄ちゃんが居て、お兄ちゃんは、ビートたけしさんなの。」
えぇぇぇぇ!
妹から言われた瞬間、ビックリでした。
何故か私は、「たけちゃんまん」と言われてました。
おどろき、もものき、さんしょのき(笑)
妹は、とんでもない事をしでかします。
妹は、ストーブでコートを焼くのが得意みたいです。
「私、物を捨てる事、なかなか出来ないのよねぇ」
焼けた所を、マジックで塗って15年経った今でも着てます。
あるときは、髪のセットも、メイクも、洋服も、バッチリ決めてるのに、足元を見ると左右別々の靴下をちぐはぐに履いてるではありませんか…
「なんてこったい」と私、
「やっちまったない」と妹…
どこかしら抜けてる妹なのです。
最初のコメントを投稿しよう!