私の妹は霊能師

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3,妹とカップラーメン 私達姉妹は、ほぼ毎日と言ってもいいくらい、会うようになりました。 妹は、よくお弁当を買って来てくれました。 おにぎりだったり、サンドイッチだったりもしました。 中でも、唐揚げ弁当は、ものすご~く、ボリュームがあって、大食いの私達でも大満足でした。 妹は、ケンタッキーのアップルパイや、チョコパイが大好きでした。 食べてる時の妹は、幸せそうに、そしてとても美味しそうに食べるのです。 食べる事が大好きな私達は、ビックリドンキーが、大好きでした。 あれも、これもと、注文してテーブルいっぱいに並びます。 店員さんも、こんなに注文して大丈夫なの?という顔をしています。 ところがどっこい!2人は、ぜ~んぶ、きれいに平らげます。 そんなある日の事です。 いつもの様に、私達2人は、ビックリドンキーに、来店です。 店員さんは、「お好きな席へどうぞ」 私達は、「はぁ~い」 奥の席を選び、妹が先に座ります。 妹の正面に、「どっこいしょ」と座るか否や、「ガタッ!!」 な、なんと、椅子が壊れてしまいました… 私は、恥ずかしいやら…ビックリで、「な、なんなの、この椅子」 回りのお客さんも、ビックリ! 妹は、「大丈夫?なにやってんの、アハハッ」 大笑いです(笑) どこに行っても、なんかしら、問題を起こすのです。 とても、寒い日の事です。 「今日は寒いがら、カップラーメンでも、食いでない?」と私。 「うん、食うべ!」と妹。 私のいる花屋の後ろは、スーパーなのです。 私達は、スーパーへ、レッツゴー! 「何、食うべない?」と私。 「う~ん」と妹。 「あっ、私は、この味噌ラーメン食うべ」と私。 「………」妹。 「何やってんの?まだ決まんねの?」と私。 「う~ん」と妹。 「何でもいいべした、食われれば、ハイ、これにすれば」 「うん、そうする」と妹。 なんじゃい、自分で食べんのも決められないのかよ、この子は… 妹は、離婚も、結婚も、自分で決める事が出来ず、私が、決めたのです。 妹は、生きていく為に…泣きながら…結婚をせざるを得なかったのです…。私の言われるままに… お会計を済ませ、ポットの前へ 妹は、ポットの前で、ボ~ッとしてます。 今度は、私のやることをジ~ッと見てます。 今度は、私の顔を驚きの目で見ています。ん?どうしたのかな? あっ!! 「ちょっと、なにあんだ! カップラーメンの作り方もしんにのがい? カップラーメン食った事ないのがい?」と私。 言い終わるか、否や、スーパーの店員さん達が、大笑いです。 私は、40も過ぎた妹が、カップラーメンも、作れない事にビックリして、スーパーの中に居るのも忘れ、大きな声を出してました。 恥ずかしくなった私達は、スーパーを、そそくさと後にし、花屋に戻り、ラーメンを食べながら、「あんた、今まで、何やって生きて来たの?」と言ってしまいました。 妹は、「袋ラーメンしか、食べた事なかった…」と言ったのです。 これは、一部でして、後々私は、妹に、驚かされる事になります。
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