私の妹は霊能師

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47 なまり言葉 私達姉妹は、今日も、あ~でもない、こ~でもない、どうでもいい事を電話中です。 「あ、電話だ! お姉ちゃん、ちょっと待ってでない」と妹。 「うん、分かった」と私。 妹は、電磁波を、敏感に感じ取るので、携帯を持って話す事が出来ないので、ハンズフリーで話してます。 なんと、電話は、相談者の方のようです。 「もしもし」と妹。 「この前、予約の件で、電話した○○ですが…」と相談者の方。 「あ~この前は、どうもない… 予約の件ない… オラ、スケジュール、どうなってっか、さっぱし、分がんねんだよない… 今、○○作さん、出がけで、いねんだわよ」と妹。 「はぁ?…良く、分からないのですが…」と相談者の方。 「えっ! あ~、オラ、なまってっからない、分がんねがい?」と妹。 「あっ…… ちょっと、聞き取れなかったもので…」と相談者の方。 あぁ~、なんてこったい…… せめて、相談者の方には、ススケ東京弁でも、話せよ… 「スケジュール表、探してみっから~ ここの、引き出しさ、入ってっと思うんだげんとも…… どごだべ?… △☆※▽◇… あっ! あったぞい」と妹。 「………」相談者の方。 「いづだったら いいんだい?」と妹。 「……… いつですか?……」と相談者の方。 「いづですか?でなくて、いづだったらいいんだい? 曜日どが… 日にちどが、だぞい?」と妹。 「もう一度、お願いします… 良く、聞こえませんでした…」と相談者の方。 あぁ~、なんてこったい… もう少し、ゆっくりと話せばいいと思う姉です… 相談者の方が、お気の毒です… 「金曜日どが……」と妹。 「あっ、はい、前に金曜日と言われて、近くになったら電話下さいと言われました」と相談者の方。 「ほだっけが…… 金曜日の、夕方だったら、少し時間空いでっぞい! ○時だったらどうだい?」と妹。 「はい、大丈夫です。 それで、お願いします」と相談者の方。 「ほんじゃ、土曜日の夕方○時に、時間取っとくがんない」と妹。 「えっ!土曜日ですか? 金曜日じゃないんですか?」と相談者の方。 「えっ!土曜日?」と妹。 なんで、あんだが間違って言っておいで、ビックリしてんだい? 開いた口が、塞がんねえぞい おかしいぞい! 「アハハハハ~ 何言ってんのが、分がんねぐなっちまったびした~ ゴメンな~い… 金曜日の夕方○時でいいがい?」と妹。 「金曜日の夕方○時ですね、 宜しくお願いします」と相談者の方。 いやぁ~、相談者の方…お疲れ様でした… 「もしも~し、お姉ちゃん、お待たせ~」と妹。 何が、お待たせじゃい!もう少し、しっかりせい! 「お疲れ様! 何だって、あんだは、大丈夫がい?」と私。 「えっ? 大丈夫だぁ~ オラ、いっつも、こんなもんだぞい オラ、なまってっからよ、みんな、分がりにぐいみでなんだぁ」と妹。 いっつも、話をしている時に、あまり気にならなかったのですが、これほど、なまっているとは、知りませんでした… これほど、酷いとは思いませんでした… とんでもなく、なまっている妹ですが、1人でも多くの方に、幸せになって欲しいと、日々、頑張っていますので、読者の皆様、宜しくお願いします。
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