私の妹は霊能師

48/57
前へ
/57ページ
次へ
48 ま す こ 焼き その1 「お姉ちゃん~ 体調、どうだい?」と妹。 電話での、第一声は、いつも 「体調どうだい?」です。 「うん、日中は、大丈夫だったんだげんと、夕方になって来たら、しんどくなって来たぞい…」と私。 「夕方になって来て、みんな、電気使い始まったがら、よげいひどぐなるんだ…」と妹。 「そういう事、あるんだない…」と私。 「あんない…」と妹。 「やんだごど~ ゲリッピ~もがい?」と私。 汚い話で、ゴメンなさい… 「ほだぞい」と妹。 「…ふぅ…」と私。 「オラは、便秘だ!」と妹。 「何、あんだ… 昨日まで、ゲリッピ~だったのに、 今日は、便秘なの?」と私。 「んだ! オラ、便秘…ゲリ…便秘…ゲリ…の繰り返しだ」と妹。 「どっちも、しんどいない…」と私。 「本当に、参ったぞい…」と妹。 「参ったない… こだ人、いんだべがって思うようだ」と私。 「こだ人、いんだで…こごさ」と妹。 「あれ? もしも~し?」と妹。 「んっ?」と私。 「聞こえっか~い?」と妹。 「聞こえっぞ~い! ガシャガシャ、皿の様な音も聞こえっぞ~い」と私。 「アハハハハ~ オラ、皿貰ったんだよ」と妹。 「何だって、いいごど~ 九谷焼とかがい?」と私。 「ま す こ 焼ぎ!」と妹。 「ま す こ 焼き?」と私。 あぁ~益子焼きの事か… 妹は、かなりなまっているので、 ま す こ 焼ぎになるのです(笑)
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

527人が本棚に入れています
本棚に追加