527人が本棚に入れています
本棚に追加
56 孫Cの夢
今日も、私達は神棚の前に立っています。
「ほんじゃ、皆でず~っと、神棚、見ででみ~
左手に魔法の棒、右手にブレスレット、
両手、合わせで、天照皇大神様の天の字、よ~ぐ見でんだがんない、
体、前に引っ張られっか…どっちに引っ張られっか…」と妹。
「…………」
「私は、前に引っ張られます」と私。
「後ろです」と孫C。
「誰? それ!」と妹。
「後ろ…は、○○(孫C)です」と孫A。
「何で、○○(孫C)ちゃん、後ろに引っ張られっか、分がっかい?
どうしても、○○(孫C)ちゃん、学校で嫌なごどどが、家で嫌なごどどが、言葉にするごどがないがら、そごが抜けられないんだよ…
だがら、ばあちゃんにでも、ママにでも、○○(孫A)ちゃんにでも、○○(孫D)くんにでも、こういう嫌なごどあったんだよ~ってごどを、言うようになっと、まだ違うんだよ…
ほして、カボチャだの、キュウリだの、構ってらんに~って思いな」と妹。
「分がったがい?カボチャだの、キュウリだの、構ってらんにって思いなさいって」と私。
「はい」と孫C。
「うん、○○(孫C)ちゃんは、夢を掴むには…
漫画家になるんだよね?」と妹。
「はい」と孫C。
「うん、回りを気にすんのやめなさい
自分を、独特だと思いな」と妹。
「はい」と孫C。
「そうでないと、漫画家とか、小説家にはなれねぇんだよ。
自分の個性を、生かせれるようにしてみ」と妹。
「はい」と孫C。
「あどの人は、前さ引っ張られんのがい?
後ろ?」と妹。
「あどの人は?」と私。
「前です」と娘と孫D。
「右です」と孫A。
「うん、だがらもうちょっとなの、お姉ちゃん。
だがら、お姉ちゃん、小説書いで、みんな右回りになるようにしてやんねど」と妹。
「は~い」と私。
「じいちゃん、返事だけは、いいなって」と妹。
「アハハッ~」と皆。
「だって、返事ちゃんとしろって、おせらっちゃがら」と私。
「○○(娘)~って、じいちゃん言ってんの」と妹。
「はい」と娘。
「ばあさま、眠ったり、やる気ねぇどぎ、蹴っ飛ばしてやれ」って妹。
「アハハッ~」と皆。
「なんぼ言っても、やんねどぎは」と妹。
「はい」と娘。
「あんだは、朝っから、なんも食うなって言えって」と妹。
「アハハッ~」と皆。
「食ってばっかしいっから~って、○○(孫A)言ってるし」と私。
「アハハッ~」と妹と皆。
「○○(孫C)も、確かに~なんて、
見でもいねえくせして(笑)
困ったな…
小説、何書いだらいいのが、考えらんにんだでよ~」と私。
「オラ、毎日何が、しでがすど、神様に書げって言わっちんだ」と妹。
「いいべした~あんだは、
オレは、何もしでがしてねぇがらよい」と私。
「よぐ、言ってっごど~」と妹。
「いだって、まどもなんだよ~オラは
この家で、1番まどもなんだがらよ」と私。
「おがしいな~
お姉ちゃんと一緒の、考えだがらよ~オレ」と妹。
「アハハッ~」と私。
「オレも、この家で、1番まどもだと思ってっからよ」と妹。
「んだべん~」と私。
「ほだげんとよ、お父さんによ、オレの面倒見んの、大変だって言わっちゃんだよ」と妹。
「だがら、○○(旦那)ちゃんでねっか、分がんねって、言ったべした」と私。
「えっ!
文句タラタラお父さんに、言わっちんだげど~」と妹。
「言われるような事、やってんだ~
あんだは」と私。
「お姉ちゃんは、やってねえのがい?」と妹。
「う~ん、なんせ、まどもだがら」と私。
「まどもなんだが、アンポンタンなんだが、分がんね…」と妹。
「おらんちでは、私が1番まどもだと、思ってんだ」と私。
「お姉ちゃんもがい?
オラも、1番まどもだと思ってるんだ
同じだない!」と妹。
「いやいや、あんたんちは、2人、
うちは、8人家族、その中で、1番まどもなのは…
やっぱり、私でしょうよ…」と私。
そうですよね、神様。
最初のコメントを投稿しよう!