私の妹は霊能師

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56  孫Cの夢 今日も、私達は神棚の前に立っています。 「ほんじゃ、皆でず~っと、神棚、見ででみ~ 左手に魔法の棒、右手にブレスレット、 両手、合わせで、天照皇大神様の天の字、よ~ぐ見でんだがんない、 体、前に引っ張られっか…どっちに引っ張られっか…」と妹。 「…………」 「私は、前に引っ張られます」と私。 「後ろです」と孫C。 「誰? それ!」と妹。 「後ろ…は、○○(孫C)です」と孫A。 「何で、○○(孫C)ちゃん、後ろに引っ張られっか、分がっかい? どうしても、○○(孫C)ちゃん、学校で嫌なごどどが、家で嫌なごどどが、言葉にするごどがないがら、そごが抜けられないんだよ… だがら、ばあちゃんにでも、ママにでも、○○(孫A)ちゃんにでも、○○(孫D)くんにでも、こういう嫌なごどあったんだよ~ってごどを、言うようになっと、まだ違うんだよ… ほして、カボチャだの、キュウリだの、構ってらんに~って思いな」と妹。 「分がったがい?カボチャだの、キュウリだの、構ってらんにって思いなさいって」と私。 「はい」と孫C。 「うん、○○(孫C)ちゃんは、夢を掴むには… 漫画家になるんだよね?」と妹。 「はい」と孫C。 「うん、回りを気にすんのやめなさい 自分を、独特だと思いな」と妹。 「はい」と孫C。 「そうでないと、漫画家とか、小説家にはなれねぇんだよ。 自分の個性を、生かせれるようにしてみ」と妹。 「はい」と孫C。 「あどの人は、前さ引っ張られんのがい? 後ろ?」と妹。 「あどの人は?」と私。 「前です」と娘と孫D。 「右です」と孫A。 「うん、だがらもうちょっとなの、お姉ちゃん。 だがら、お姉ちゃん、小説書いで、みんな右回りになるようにしてやんねど」と妹。 「は~い」と私。 「じいちゃん、返事だけは、いいなって」と妹。 「アハハッ~」と皆。 「だって、返事ちゃんとしろって、おせらっちゃがら」と私。 「○○(娘)~って、じいちゃん言ってんの」と妹。 「はい」と娘。 「ばあさま、眠ったり、やる気ねぇどぎ、蹴っ飛ばしてやれ」って妹。 「アハハッ~」と皆。 「なんぼ言っても、やんねどぎは」と妹。 「はい」と娘。 「あんだは、朝っから、なんも食うなって言えって」と妹。 「アハハッ~」と皆。 「食ってばっかしいっから~って、○○(孫A)言ってるし」と私。 「アハハッ~」と妹と皆。 「○○(孫C)も、確かに~なんて、 見でもいねえくせして(笑) 困ったな… 小説、何書いだらいいのが、考えらんにんだでよ~」と私。 「オラ、毎日何が、しでがすど、神様に書げって言わっちんだ」と妹。 「いいべした~あんだは、 オレは、何もしでがしてねぇがらよい」と私。 「よぐ、言ってっごど~」と妹。 「いだって、まどもなんだよ~オラは この家で、1番まどもなんだがらよ」と私。 「おがしいな~ お姉ちゃんと一緒の、考えだがらよ~オレ」と妹。 「アハハッ~」と私。 「オレも、この家で、1番まどもだと思ってっからよ」と妹。 「んだべん~」と私。 「ほだげんとよ、お父さんによ、オレの面倒見んの、大変だって言わっちゃんだよ」と妹。 「だがら、○○(旦那)ちゃんでねっか、分がんねって、言ったべした」と私。 「えっ! 文句タラタラお父さんに、言わっちんだげど~」と妹。 「言われるような事、やってんだ~ あんだは」と私。 「お姉ちゃんは、やってねえのがい?」と妹。 「う~ん、なんせ、まどもだがら」と私。 「まどもなんだが、アンポンタンなんだが、分がんね…」と妹。 「おらんちでは、私が1番まどもだと、思ってんだ」と私。 「お姉ちゃんもがい? オラも、1番まどもだと思ってるんだ 同じだない!」と妹。 「いやいや、あんたんちは、2人、 うちは、8人家族、その中で、1番まどもなのは… やっぱり、私でしょうよ…」と私。 そうですよね、神様。
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