〜コンプレックス〜

「あ‥あの‥もしよかったら‥俺と付き合って貰えませんか？」「え…？」「ダメ‥かな‥？」これで、10人目… 「ゴメンナサイ…俺男だし‥男に興味はないから‥」「‥だよね。ごめん…今の忘れて？」「…うん」何なんだ？まったく、どいつもこいつも… そりゃね‥俺、こんな容姿だし‥ 俺の唯一のコンプレックスだった。沢山の姉達に囲まれて育った俺は、容姿だけでなく、中身までも女っぽかった昔は、そんなの気にしたこともなかったんだでもそのせいか？最近、やたらと男に告白されるそれが、男としてどんなにプライドを傷つけられたか‥ 俺だって、好きでこんな容姿に生まれたんじゃないんだよ‥ 言っては何だが、姉たちよりも綺麗だから、"女に生まれれば良かったね"なんて、姉たちもため息交じりで言っていた

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