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「はぁ・・」
否応なしに時間は過ぎて、とうとう金曜日の放課後になってしまった
足取りが重い・・
初日とは大違いだ。
折角雇ってくれたバイト先、俺にはやめる勇気もない
重い脚を只々引きずってたどり着いたカフェ
「はぁ・・」
もう一度だけ盛大に溜息をつきドアに手を掛けた
ガチャー
「こんにちは」
「いらっ・・おう、ジェジュン来たか?」
「あ・・はい。あれ?今日はユチョンさんは?」
「ああ、今日は休み。どうだ?仕事は覚えたか?」
「はい、おかげさまで」
(はぁ・・やっぱりユノさんカッコいいな・・)
「そっか、なら良かった」
「じゃあ、着替えてきます」
自分の気持ちを持て余したまま、ロッカールームへと向かった
嫌でも、シャワールームが目に入る
(ここで、二人は…)
昨日の事のように思いだされる、見てはいけない行為が、嫌でも思いだされ、切なくなった
(忘れよう・・・あの日、何も見なかった。そう言う事にしておこう)
どうせ叶わぬ恋
それなら、初めから無かったことにすればいい
そう、俺は自分自身の感情に蓋をして、側にいることを選んだ
その方が、俺もユノさんも、ユチョンさんも幸せなんだ
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