22人が本棚に入れています
本棚に追加
〜想定外の出来事〜
ロッカールームにあるソファーに腰掛けると、ユチョンさんが隣に座った
「「……………」」
暫くの沈黙の後、ユチョンさんが口火を切った
「あの日、見たんだろ?」
その一言で、ユチョンさんが言おうとしてたことが分かってしまい、俯いた
「え…っ…とぉ…その‥あの‥」
しどろもどろになってしまった俺の肩に腕を乗せられ、引き寄せられた
密着して緊張で強張った身体
耳元に唇を寄せられ、息を吹きかけられた
突然の出来事にピクンと身体が跳ねる
「フフ…堅くなっちゃって、可愛いな…」
「……ユチョン‥さん??」
俺が恐る恐るユチョンさんの顔を覗き込んだら、何かが唇を塞いだ
それが、ユチョンさんの唇だとすぐに気がついたけど、硬直した身体は動かなくて瞬きさえも出来なかった
すぐに唇は離されたものの、俺は暫し放心状態だった
「あれ?もしかして‥ハジメテだった?」
放心状態の俺の目の前で手をヒラヒラされてふと我に返った
「……いえ…」
「そ?…なら、よかった」
そう言って立ち上がり、ロッカーに背中を預けた
「で?いつから見てたの?」
「シャ、…シャワールーム」
「ふぅ~ん?」
「………」
「抵抗ある?」
「いえ… べつに…」
「そう…」
そう言って、いつものようにふにゃりと笑った
次の瞬間
ユチョンさんに押し倒されて両手首をソファーに縫い付けられた
(え…??ちょ‥っと‥)
抵抗する間もなく再び唇を塞がれた
最初のコメントを投稿しよう!