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〜恋愛対象〜
ジュンスと来てから、何度か独りであのカフェに行ってみたんだけど、ユンホさんには会えなかった、、
タイミング悪いのかなぁ、、?
ユンホさんに会いたいが為に、頻繁にカフェに通ってたから、そろそろお小遣いが底を付いてきた
(、、そろそろ、バイトでもしようかな?)
沢山の姉たちは殆ど職についていたし、まだ独身の姉たちは俺にお小遣いをくれるけど・・正直、悪いなって
一応キム家の長男だからね
自分の小遣いくらいは自分で作らなくちゃ、、
そう思って、両親を説得した
《勉強を疎かにしない事》を条件に許可を得る事が出来た
(さて・・どこでバイトしよう?)
学校帰り、ぼんやりと考え事をしていながら歩いていたら、遠くで雷の音が聞こえた
(え・・・?)
そう思って空を見上げると同時に大粒の雨が落ちてきた
「うわ~!!なんで??、、ってか、またかよ?!」
気が付いた時にはまたあのカフェに入ってた
(あ・・・こんな時に・・ユンホさん・・)
「いらっしゃいませ」
「あ・・・あの・・か・・傘・・持ってなくて・・止むまで、雨宿りしてもいいですか?」
「どうぞ?立ってちゃ疲れるだろ?」
そう言って、この前座った窓際の席に案内された
「え・・?で・・でも」お金持ってない・・
ユンホさんにもう一度会いたくて、通ってたのに・・肝心な時にお金がないなんて
暫くすると
俯いて座ってた俺の前にアイスコーヒーとケーキが差し出された
「え・・・?俺頼んでないですけど・・・?」
「フフ・・遠慮しないで?俺のおごり。今日はもう閉店だから」
「え・・・?」
周りを見渡すと、一人も客が居ないことに今更気が付いた
なぜか、胸の鼓動が早くなった
こんなに男の人にドキドキしたのなんて初めてだったし、この感情はただ単に憧れって感じなのかな?って思ってた
だって、俺の恋愛対象はずっと女の子だったから
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