守るべきもの

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守るべきもの

「信濃も第二艦隊と共に行かせて下さい!」 小沢「気持ちは分かるが信濃の分の燃料はない、これまで通り武器、兵士の輸送に努めてくれ。」 空母信濃元大和型戦艦3番艦ミッドウェー海戦での主力空母大破を受け、空母に改修。1944年10月1日就役レイテ沖海戦には彩雲、紫電改を搭載し防空任務に徹した。その後は燃料不足の為柱島に停泊していた。 1945年4月6日 「あす菊水作戦が実行される。だが既に米軍は情報を把握しているだろう。大和を沈めに来る。我々は何としても大和、沖縄を守らねばならない。そこで私は独断でこの信濃と共に出撃する。もうここは戻れまい、下艦する者が居れば私は止めない。」 艦内が騒めく 「一人ではこの国は守れんぞ、俺みたいな優秀な搭乗員がいなければな。」 そこには菅野直、坂井三郎、岩本徹三、杉田庄一、南雲忠一らが居た 「何故、ここに?」 菅野「空母乗りが空母に乗らないでどうする?」 南雲「責任は私がとる。」 岩本「この烈風があれば米軍を蹴散らせる。」 機首付近に13mm機銃2門、両翼に30mm機銃4門搭載されている。 4月7日12時 「電探に反応あり!敵航空機接近、数約100!」 菅野「流石、アメ公だ。落とし甲斐があるな!誰が一番多く落とせるか勝負だ!」 「艦首を風上に、最大戦速!」 戦闘機烈風47機中20機が発艦した。全機でない理由は乗組員の練度不足で全機発艦に時間がかかり、途中で米軍が到達する可能性が高かったからである。またパイロットも同様である。次々にベテランパイロットを失い、中堅も特攻で失う日々。菅野、坂井、岩本、杉田、金藤を除けば空戦などほとんどやった事のない若者ばかりであった。 菅野「全機に告ぐ、一機も落ちるなよ!落とせ!」 10分後F6Fヘルキャットと交戦状態に入る エースと新鋭機とあって次々に撃墜していたが圧倒的な数に突破されていった。 「敵更に接近!」 有賀「対空戦闘…新対空弾ネ号弾装填!」 ネ号弾とは燃料気化砲弾である。 「ネ号弾装填完了!」 有賀「目標敵雷撃機!撃て!」 ズドーン! 轟音と共に敵雷撃機目掛けて飛んで行く、VT信管が仕込んであり目標を探知次第自動で爆破する。 数秒後青白い光が辺りを包む 「隊長!雷撃隊が全滅しました!」 「ジャンプめ!諦めが悪いな!」 「爆撃機急降下!」 「高角砲砲撃開始!」 全艦VT信管付きの砲弾を使用している為爆撃機が次々に撃墜して行く。 スプールアンス「第一波がこれだけの損害とはどういう事だ!しかも敵に損害なし!?」 「敵には報告の無かった大型空母や新型砲弾を持っている様です。」 「提督、恐らく空母信濃かと。」 スプールアンス「死にかけの艦隊に我が合衆国海軍が負けるか!戦艦部隊やれるか?」 リー「無論だ、合衆国海軍戦艦部隊がたかが戦艦1隻に負ける筈はない。」 「レーダーに感!大型戦艦6隻を含む大艦隊が第二艦隊に接近中。」 「我々、自衛隊も日本を守る部隊だ。沖縄の為にも大和がここで沈んでは困る。ハープーン発射!」 はぐろ、あたご、あきづきが一斉に発射した。 「あれは何だ?…カミカゼか!?」 高速で飛ぶミサイルを迎撃出来ず次々に被弾したが戦艦の主砲は健在であった。 「ハープーンでは無理か90式対艦ミサイル発射!」 サウスダコタ、インディアナ、ミズーリ、ニュージャージーが更に接近する。そこに新田原基地より離陸したF-2戦闘機10機が攻撃する。 「ミサイル発射!」 これによりインディアナ、ニュージャージーが撃沈した。一方空母部隊もおやしお型、そうりゅう型潜水艦の雷撃を受け壊滅的被害を受けた。 「長官、これより発艦します。」 帝国陸軍第一航空海洋支援艦隊所属の空母鳳龍、燕龍、瑞龍、雁龍からF-4Jが沖縄に向け発艦する。 鳳龍型空母はアングルドデッキ、カタパルトを装備しており見た目は戦後空母フォレスタルに酷似している。 「まさか、自分の兵器が攻撃して来るとは思うまい。」 午後3時第二艦隊沖縄へ到着砲撃を開始した。1時間後任務終了。 午後7時伊400型潜水艦の艦載機晴嵐、14cm砲で更に砲撃を加える。 午後9時10式戦車10両、5式中戦車4両がアメリカ陸軍を撤退に追い込むべく攻撃を仕掛ける。 8日アメリカ陸軍を海岸線まで追い込むものの瀬戸際で粘られ膠着状態におちいる。 4月16日未来米第七艦隊が増援部隊として到着、M1エイブラムス30両、AH64D 10機、海兵隊を投入し再占領する。更にA-10を投入し、5月24日には日本陸軍、陸上自衛隊は首里城付近まで前線を下げる。 「未来の米軍相手では無理だ。」 阿南「我々に撤退の文字はない。統幕殿。」 「自衛隊はソ連侵攻に備えて退却させる。」 戦艦武蔵艦内 小沢「自衛隊が退却すれば沖縄は持たない。何か案はないか!」 「沖縄に水爆を投下すればよろしいかと。」 小沢「水爆そんなものどこにあるのだ?」 「満洲の関東軍が保有しています。」 関東軍石原莞爾大将「了承した。」 6月24日大連より大型爆撃機富嶽離陸、8時45分沖縄へ投下した。同時刻中国、ロシア海軍の潜水艦部隊が米第七艦隊を攻撃撃沈した。 8月6日、9日B-2爆撃機が広島、長崎に投下 8月15日終戦 「…なるほど面白い小説だね。最近転生系流行ってるからね。」 「これは実際にあった事だと何度言えば…防衛大臣。」 田辺防衛大臣「自衛隊を強化すべき?70年間我が国は戦争をしていない。それは自衛隊が抑止力として頑張っているからだろう。栗田さん?」 栗田「それは時代に合わせて自衛隊が進歩して来たからです。しかし、中国は今急激な進歩を…。」 田辺「私は忙しいのだ。その話小説にしたら売れるだろう。持ち込んでみたらどうだ?」 その後旅館にて 栗田「今のままでは中国軍に太刀打ち出来なくなりますよ!高橋隊長!」 高橋「予備自衛官がいくら叫んだって仕方あるまい。我が日本国憲法が何とかしてくれる。」 高橋 良一 元陸上自衛隊1佐第一空挺隊隊長である。 栗田 優美 陸上自衛隊第6戦車大隊所属10式戦車の隊長 「中国は必ず取りに来ますよ!」 高橋「その時は君達が頑張るんだぞ。」
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