15歳の母

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<4>  「ねえねえ聞いた?今度この辺で学園物のドラマのロケがあるらしいよ」  「うっそマジで?!主演誰、気になる~~」  「それがさ~、主演あのアイドルグループの[ARRIVAL]だって!」  「きゃああぁ!マジで?」  「あ~ん、来人に逢えるぅ~~」  「ここに生まれてよかった~~~!!!」  早朝から、奥浜高校はこの話題で持ちきりだった。  ざわついている女子を、男子たちはうんざりとした表情で遠巻きにしていたのだが。  そんな男子達に向けて、女子の一人が放った言葉が更なる火をつけた。  「あんたたち、喜びなさい!ヒロインはジャパンアイドルグランプリ優勝の結城 スミレ、準優勝の小桜 咲知の二人よ!!」  「うおおおおおお~~~!!!!」  「神、感謝!!!」  「母ちゃん、こんな田舎に生んでくれてありがとうッ!!」  今日に限って余りに教室内が賑やかなので、蓮は思わず教室が間違っていないか確認してしまった。  「教室・・・間違ってないよ、な・・・」  「何ぶつぶつ言ってんだ、入るぞ」  その声に振り返ると、いつも通り無表情の桐生が、何時の間にか背後に立っていた。  ピタリと蓮を守る様にくっ付いて立っていた桐生に、振り返った瞬間思わず肩が当たってしまった。  「あっ・・ゴメン。おはよう」  「・・向日葵、今日は預かってもらえたんだな」  「うん」  桐生がガラリと教室の引き戸を開けると、蓮を見つけたクラスメイト(の女子)達が、雪崩の如く大挙して押し寄せて来た。  「おっはよ~レンレン」  「ねえねえ聞いた?ドラマの話」  蓮はキョトンとして、首を横に振った。  「・・・知らない」  「知らないの?情報遅いよ」  「仕方無いよ、レンレン子育て中だしさ」  「朝ローカルテレビで散々やってたじゃない。ドラマのロケ地に此処が選ばれたんだって」  「・・へぇ・・・」  蓮は全く興味の無さそうな態度で素早く席に着き、鞄から教科書とノートを引っ張り出しながら、それでも一応取り繕う様に愛想笑いをした。  こう云う所は、芸能人の染みついた”性”とでも云った所だろうか。  「主演は何と!あの人気急上昇中のアイドルグループ[ARRIVAL]だって!ねえ、レンレンさ~、芸能人時代に共演とか無かったの?」  「・・・・・えっ」  女子のその一言に、蓮は急に動揺して鞄を落とした。  体はがたがたと震え、小刻みに揺れだした。  背後に居た桐生が、異変に気付き  「おい、蓮?どうした、大丈夫か・・・」  その問いが終わらぬうちに、蓮は気を失い、その場に崩れ落ちてしまった。  「きゃああああ!」  「レンレン!」  「ちょ・・・おい!蓮!蓮!!」  桐生は鞄を放り投げ、青ざめた蓮を抱き上げると、そのまま保健室へ駆けていった。    「・・・ありがとう、桐生。助かったよ、・・教室に戻りなさい。あとは俺の仕事だ」  蓮はそのまま鎮静剤を打たれ、保健室のベッドに寝かされた。  だが、桐生はどうにも納得がいかない。  「・・なぜ、ドラマの話でこいつがあんなに取り乱すんですか?昔、何かあったんですか。教えて下さい、お願いします!」  鬼気迫る表情で食い下がる桐生を、親葉は穏やかに窘める。  「・・言えないんだ、個人情報だからな。分かってくれ」  「そんなんじゃ納得いかないっすよ!」  「・・・・だめだ、言えない」  それきり口を噤む親葉に、それでも桐生は暫くかじりついていたのだが。  それっきり膠着状態のまま、数分が経過した。  結局、予鈴が鳴り諦めた桐生は、一旦保健室を後にした。  「俺は納得してませんから」  そう釘を刺して。  桐生を見送った親葉は、蓮の元に戻り、隣の丸椅子に腰かけた。  蓮は相変わらず顔面蒼白、息も心なしかか細い。  時折うなされ、小さな声で  「・・・あああ!やだ・・助けて・・・・」  そう呻きながら震え、涙を流した。  「・・・・何で、αばっかの家系に、急にΩなんだよ・・・!」  じっと蓮の寝顔を見つめながら、小さな声で呟き、頬を撫でた。  その顔は、苦渋に満ちていた。  直後、職員室から館内放送が入った。  「椿 親葉先生、外線でお電話が入ってます。至急、職員室へお戻りください」  「何だよクソ!朝っぱらから引っ切り無しに煩せえな!」  親葉は捨て台詞と共に保健室を後にした。  しかしその時。  ・・・・それを見計らうように、直後、そっと男が入室した。  どう見ても、その派手な外観は学校関係者ではない。  髪は脱色して緑色に染めた物をショートレイヤーにまとめてある。  髪先を遊ばせた、相当テクニックの要るセットだ。  それを自分でやるのなら、鏡の前で毎日最低2時間は粘る必要があるだろう。  もしくは、かなり頻繁に美容院にでも行かなければ、こんな髪形を維持するのは至難の業だと思われる。  グレーのロングカーディガン、ブランドロゴがさり気なくあしらわれた白Tシャツ、紺とセピアのチェック柄の、タイト目のチノパンに、ピーコックブルー地のローファーの革靴。  アクセサリーは控えめ、シンプルなデザインのネックレス一本、ブレスレット、アンクレット、ピアス、リング二点。  しかしそれが、どれもその辺のショップで売っている物では無い事は、見ただけで分かる代物だ。  そして顔の大きさの割に、やや大きめの黒いサングラスをしている。  一見抑えめのシンプルなコーディネートなのだが・・・それも身に着けている人間によるだろう。  その男からは、どう見ても一般人とは言い難い、ある種の選ばれた人間にしか纏う事の出来ないオーラが漂っていた。  その男は、無遠慮にずかずかと保健室の中に入室し、間仕切り代わりのカーテンを引き、蓮を見つけるとそのベッドの端に腰かけた。  そしておもむろに、サングラスを外すと・・・連の唇にそっと口づけた。  「・・・俺の可愛い蓮。逢いたかった・・・。探したんだ、ずっと・・・・」    親葉が受話器を取ると、悲痛な母の叫び声がした。  「さっきアイツが来たの!来栖 来人が!!多分そっちに向かってるわ、蓮を守って、お願い!!!」  「チッ・・・そういう事は先に言えってんだよ!」  親葉は受話器を乱暴に置くと、また保健室へ駆け戻っていった。    「蓮!」  親葉が大急ぎで保健室へ戻った時には、すでにベッドはもぬけの殻だった。  「クソっ!やられた・・」  窓の外を覗くと、黒塗りのハイヤーが丁度門から滑り出た所だった。  「おい待てっ!」  叫んだものの、当然ハイヤーは止まる事無く走り去っていった。  「仕方無え・・・最後の手段を使うとするか」  親葉は、スマホ片手にパソコンをいじりだした。  (あいつには万一の事を考えて、スマホを尻ポケットに入れさせてあるんだ。頼むぜ)    ハイヤーはそのまま走り続け、浜名湖の中ほど、舘山寺温泉街の一番奥手に構える超高級旅館に辿り着いた。  男は、鎮静剤で眠り続ける蓮を抱きかかえたまま、その旅館の一番奥の部屋へ足早に入って行った。  その部屋の中は・・和テイストの洋間が二間に、ベッドルームが一つ。  ベッドルームには、大きなダブルベッドが一つ。  蓮はそのダブルベッドに寝かされた。  壊れやすい大切な物を、そっとその場に置くように優しく。  その頃には、青ざめていたその表情にも幾分の赤みが差しつつあった。  先程までの様な切れ切れに吐いていた吐息も、ようやく落ち着いて来た。  だが彼は、未だ目覚める様子はない。  男はサイドテーブルに投げる様にサングラスを置き、蓮の隣にどっかと腰かけた。  「・・蓮・・・」  そっと、頬を撫でる。  蓮はピクリとわずかに反応したが、やはり目を覚ますまでには至らなかった。  「蓮、蓮・・・・」  もう一度愛する者の名を耳元で呼び、慈しむ様に頬を優しく撫で、唇を重ねた。  顔を上げると・・蓮のその頬を、涙がつうと伝った。  「・・・辛いのか?」  その問いに、蓮は答えない。  彼の意識は未だ、深い闇の中だ。  と。  遠くから、複数の足音が聞こえて来た。  迷い無くその足音の向かう先は、蓮の寝かされたベッドルーム。  直後その部屋に、間髪入れずに四人の男性がなだれ込んで来た。  そしてベッドに寝かされた蓮を見つけるなり、ベッドサイドに飛びついた。  「蓮、蓮はどこだ?来人!・・蓮!」  「見つかったって、本当か?・・・・ああ、蓮・・」  「すまなかった、蓮。あの時は・・・・」  「蓮~~!」  彼等は思い思いに、ベッドに横たわる蓮に謝罪の言葉を口にし、蓮に縋り付いた。  しかし蓮を連れてきた男は、その彼等の声と態度が癇に障ったようだ。  煩く騒ぎ立てる四人をきつく睨みつけ、男はベッドサイドから立ち上がり、思い切りドアを開け放って言い放つ。  「ごちゃごちゃうるせえよ。見りゃ分かんだろうが!今寝てんだよ、起こすな!」  男が怒鳴った直後、ベッドから小さな呻き声がした。  「・・・う・・・ん・・」  「蓮、起きたの~?」  「逢いたかったんだよ~~!!」  執拗にまた大声で騒ぐ4人を、男がもう一度怒鳴りつけた。  「だ・か・ら、まだ寝てんだよ、後にしろ!迷惑だ!!」  そうこうしている内に、瞼を擦りながら蓮がゆっくりと体を起こした。  「・・・あれ、ここは・・・?・・向日葵、柊子さん・・・?」  ゆっくりと周囲を見渡し、自身が置かれている状況を把握しようと顔を上げた。  そんな蓮の許に真っ先に駆け寄り、男が飛びついた。  「蓮、俺だ。・・・覚えてるか?」  急に抱きつかれ、その男の顔を蓮は驚きながらもじっと見つめた。  男の表情は、心の底からの歓喜に満ち満ちていた。  だが・・・蓮のその表情は男の物とは真逆で、歓喜に満ち溢れたなどと云う物では決して無かった。  寧ろ、戦慄と恐怖に満ちていた・・とでも云った所だろうか。  「信じられない物を見た」とでも言わんばかりに大きく目を見開き、身体を硬直させている。  「・・ああ・・・あああ!やだっ・・・離して!・・・離せ!!」  蓮はそのままガタガタと酷く震えだし、肩に掛けられた男の手をすさまじい力で振り解くと、ベッドから飛び降りた。  だが、恐怖で足が動かないのか、何度も立とうとしてはしゃがみ込んでしまう。  「・・来るな、来ないで・・・・!」  それでも、目に涙を溜めつつもおぼつかない足を何度ももつれさせながら、必死に部屋のドアまで駆けて行く。  しかし、其処には先程の四人が待ち構えていた。  彼等にすれば、蓮の取り乱しようがよもや自分たちの所為だとは思っても見ないのだから、当然の様に蓮にハグしようと近づいたのだが・・。  「レ~ン!逢いたかった!」  「どうした、そんな怖い顔すんなって」  その四人の顔を見て、また何かを思い出したのか、蓮は絶叫した。  「うわああああ~~~っ!来ないで!嫌だ!!もう僕に触らないで!!!」  その四人から逃れるために、また全力で部屋に逆戻りし、男たちがいない所を探して必死に逃げ込もうともがいた。  足元は恐怖に震え、とても歩けるような状態ではなく、直ぐに絨毯の上へもつれ、先程の様に何度も倒れ込んでしまった。  それでも尚、逃げ出そうと必死に足をばたつかせて床を這いずる様に逃げ回った。  そんな異様な蓮に、五人の足が止まる。  「・・・・蓮・・・」  「痛いの、怖いの、もうやだ・・・許して・・。来ないで、来ないでよ!!」  泣きじゃくり、必死に這いずりながらもどうにかバスルームまで行き、五人が追いつく前にドアに鍵をかけ、そのまま閉じ籠ってしまった。  「・・・助けて、怖い・・・うわああぁぁ・・・っ」  蓮は泣きながら震え、必死にドアノブを握りしめていた。  「・・・蓮、どうして・・・?」  「・・そんだけ、辛かったんだ。俺たちのした事が」  「俺等は加害者だからな、あの時の記憶がそこまで地獄じゃなかった」  「でも、蓮にとっては・・・・そうだよね」  「俺たちは、あの時・・・蓮を5人がかりで嬲ったんだ。・・・何度も、何度も」  五人がゆっくりと、バスルームのドアの前に立った。  しかし、流石にあれだけ酷く拒絶されるとは思っていなかったのだろう。  五人は一様に、ショックを受けて黙り込んでいた。  その中の一人、蓮を学校から連れ出した男が一歩進み出た。  そしてバスルームの扉に手を付いて、静かに語りだした。  「・・・お前を探し回ったこの一年半、長かったよ。・・・俺はただ謝りたかったんだ。・・・お前にあんな酷い事をした事、あれから一度も忘れた事は無い。・・・・初めて、だったのに・・辛かったよな、痛かったよな。すまなかった、それだけを言いたかった。・・・・悪い」  「・・ううっ・・う・・・うう・ううっ・・・」  すすり泣く声がバスルーム中に響き渡っている。  「ゴメンね、蓮」  「謝って済む事じゃない事は百も承知だけれど」  「でも俺たちはずっと君に謝りたかった、それだけは信じてくれ」  「俺たちはみんな、君が大好きなんだ」  「・・・・・・・」  答えは無い。  しかし・・・先程まで聞こえていた、すすり泣きの声も何時しか聞こえなくなった。  その代わり、聞こえて来たのは・・・苦しそうな、荒い吐息。  「・・・はあぁ・・・あ・・はあっ・・・」  瞬間、空気が変わった。  想像を絶するほど濃密なフェロモンが・・・その場の空気を一変させる。  蓮は一年前と同じヒート状態に陥り、またも身体中のフェロモンを大気中に一気に放出してしまったのだ。  そして・・どうやらその場にいる五人は全員、アルファなのだろう。  「・・・この匂いって」  「やばいよ、まさかまた」  彼の異変と、その場の空気の変化に素早く五人共が気付き、皆一様に口元を押さえだした。  それから幾らもしない内に、今度は彼等の方が酷く苦しみ始めた。  誰もが立っているのが辛いのか、前傾姿勢でもがき苦しんでいる。  彼等五人共額には汗の球が幾粒も浮き出ており、皮膚が紅潮し身体が火照ってかなり熱そうだ。  五人はそのまま身体をがたがたと震わせつつ、皆立っていられずに膝をついてしまった。  「ヤバい・・・あの子、ショックで発情期起こしてる・・・くそ!」  「・・急いで部屋から出よう、またあの時みたいな事は御免だ」  「ダメだ・・・これ、マジでヤバイ」  「・・・くうっ・・足が・・理性が・・・・」  それでも四人は・・ふらふらとした足取りながらも、どうにか部屋を出て行った。  だが、蓮を学校から連れだした男は、ドアから絶対に離れようとはしなかった。  ドアにしがみつき、思いの丈を精一杯叫ぶ。  「愛してるんだ蓮!だからあの時も・・・お前を守ろうと、お前を最初に抱いた!お前にとって、あれが辛い記憶になったのは仕方無い。でも、俺との記憶まで否定するな!お前に否定されたら、俺は・・・俺は・・・!だから、蓮・・・・くうっ・・・クッソ!」  しかし、頭がどんなに理解していても、本能にはどうやっても抗えない。  蓮の発する余りにも濃密な性フェロモンが、次第に強固な精神を溶かし始めた。  「クソ・・・引っ張られる・・・だめだ!」  遂に・・足が震え始めた。  「もう・・お前に辛い思いさせたくないってのに!」  「だったら、俺がおかしくなったら、お前が全力で俺を止めろ!」  急に隣で声がした。  振り向くと、先程保健室に居た白衣のいかつい青年が其処に居た。  「・・・あんたは・・・」  「いいから!お前は自分をコントロールしとけ!」  何時の間にか部屋に入って来ていた親葉がポケットから注射器のキットを取り出し、震える手でキャップを放り投げ、注射器をセットした。  扉を乱暴にたたく。  「おい、蓮!俺だ!ここを開けろ、中和剤を持ってきた!」  「・・・親葉!」  蓮はその声を聞いて、悶え苦しみながらもどうにか扉を開錠した。  「足、出せ!俺もそうは持たねえッ・・・」  親葉は蓮の太ももに注射器を突き立てると、一気に内容物を注ぎ込んだ。  「・・うっ・・・はぁ、はぁ・・・」  蓮はその痛みに耐えながら、扉に必死にしがみついている。  「・・良く、我慢したな・・蓮。・・早く鍵、閉めろ・・・もたん」  親葉は残りの力で、どうにか笑顔を作り、蓮を安心させようと努めた。  だがそれも幾らも持たず、荒い息でその場に蹲ってしまった。  「・・ゴメン、親葉・・・・」  「いいから!早く!!」  苦しそうに跪く親葉に向かって黙ってうなずき、蓮は扉を閉めた。  鍵の音がしたと同時に、二人は床にどさりと転がった。  「クソ・・・速く効けよ!・・・おかしくなっちまう・・」  「・・何だぁ・・だらしねえな、若造・・・・」  「・・ああ?」  男は余波に苦しみながらも、親葉を横目で睨みつけた。  「ケッ・・・お前がそんなに軟弱だから、・・年端もいかない・・あんな子供に・・・手を上げたり・・・すんだよ!」  「うるッせえ!・・俺は・・・蓮を、守ろうと・・・・」  「・・守ったんなら、何で・・蓮は・・・お前を拒む?」  親葉の的を得た一言に、男が口を噤んだ。  「・・・・・ッ!」  「・・・お、効いてきたようだな。はぁ・・・助かったぜ」  親葉はゆっくりと大きく深呼吸を数回し、よろめきながらもゆっくりと立ち上がった。  そして、男に向かって手を差し出した。  「・・ほら立て。来栖来人。そんな所に転がってたら、イケメンが台無しだぞ」  男はその手を叩き、払いのけると自力で立ち上がった。  少しだけ、ふらついてはいたが。  「・・・悪いが、蓮はお前に渡すわけにはいかない。悪いがこのまま俺が連れ戻させてもらう、いいな」  男は黙って、親葉を睨みつけた。  だが、一言も発することなく部屋を出て行った。  
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