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「黒島さーん、ちょっとこれ手伝ってくれませんか?」
「はい」
私は大学卒業後、文房具などを手広く販売してる大手企業の経理課に務める。
経理といっても事務作業ばかりでパソコンと睨めっこしていたら1日が終わるというなんとまあ華の24歳としては少し寂しい生き方をしている。
彼氏の1人や2人いた事もあるが実際は長続きもせずに極々平凡に過ごしてきた。
「いつも助かるよごめんね」
謝りつつも私に押し付ける気満々だった係長は今日も絶好調のバーコード頭を撫でながらコーヒーを啜っている
「はぁ」いつもの事ながら思わずため息が漏れてしまう
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