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校内に入り、れゆと別れ、階段を上る。
廊下に出て、教室のドアを開ける。
夕「おはよう」
適当に挨拶しながら教室に入る。
「よう、朝から元気じゃねえか」
後ろのドアに席が一番近い男が声をかける。
夕「よ、和紀。お前よりは元気じゃねえよ」
和紀「なんだいつもの通りか」
織神和紀、ガタイがよく、態度もデカい。
この学園で仲良くなってからほぼ毎日つるんでいる。
窓辺の自席に座ると和紀が寄ってくる。
和紀「お前ら朝からイチャついて、付き合ってんの?」
夕「付き合ってないぞ?たまたま家が近かっただけで」
大男が背中を叩き、はーっと大きくため息をつく。
和紀「まるでギャルゲの主人公みたいな環境にいるくせによく言うよ」
夕「じゃあお前はその親友か?」
笑いながらその言葉に返す。
和紀「間違いねぇ、俺の場合女はみーんな逃げちまう」
ガハハと笑い、教室の時計を見るなり切り替えるように席に戻る。
和紀はガサツだがこういう所はきっちりしてる。
切り替えのよさもありとても馴染みやすく、今までつるんでこれてる理由の一つでもある。
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