第1話 始まりのヒロイン

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授業が始まる前に3人で輝の机たちを運ぶ。 夕「えっと、福山さんで合ってるよね?」 輝「合ってるよ、福山輝だよ」 和紀「あー、自己紹介してなかったな、俺は織神和紀」 夕「僕は安藤夕」 輝「おりがみ君とあんどう君ね。これからよろしくね」 机を和紀が、椅子を輝が、夕が輝に配られた教科書や書類を持つ。 輝「織神君、安藤君重くない?私のなのに軽いもの持っちゃって」 和紀「いいさいいさ、むしろその椅子だって俺が持てるのに」 机を肩に担ぎ片手で支える和紀が手招きで椅子を要求する。 夕「和紀、それは嫌だって福山さん言ったろ?」 輝「これは私事なんだから私にも仕事させてよ!」 福山さんは自分のことはきっちりとやりたい性格のようで、机運びも自分だけでやろうとしていた。 はっきり言ってこんな娘がマンホールから出てきたことがびっくりだった。 夕(いや、別人だろう) 夕はそう思わずにはいられなかった。
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