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これが、宮 直樹(みや なおき)18のバレンタインデーの顛末。
けれど、
……
アホーアホー
葉の付いていない、
銀杏並木の上で、
2匹のカラスが
まるで俺をあざ笑うかのように、
バサバサと羽をはばたかせながら、
更にあほーと
追加の鳴き声。
「このっ
うるせーよ!
お前らもカップルじゃねぇだろうな。
人が感慨に浸っているって時に
水差すんじゃねー!」
俺は思いっきり八つ当たりしてカラスを怒鳴りつけ
街路樹を蹴り上げた。
ギャーッ
一声あげて飛び去るカラス
「ヘンざまあっ」
そう言ったのもつかの間頭の上から固いものが俺を襲った。
ゴッ
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