パキラの眠り

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 翌朝、出社した私は上司に「おはようございます!」と勢いよく挨拶した。 「おう、おはよう!なんだか元気じゃないか」彼の声はいつだって朗らかで耳に良い。 「そう見えますか?ありがとうございます。今日も頑張っていきましょう!」 私は業務を始めた。けれども、しばらく作業を続けていくうちに不効率な部分があるように思った。 「ここ、こうしたほうが良くない?」と同僚に聞いたが「でも、それはそういう規定だし…」と言われた。 規定がなんだろう。そんなものは阻みをつくるだけじゃないだろうか。 私は上司に掛け合ってみた。その声は実現したので、「よく言ってくれた!ありがとうー」と上司に褒められ、私は嬉しくなった。 そうして仕事が終わった後に私は同僚を飲みに誘ってみた。 珍しがられたけれど、「一度話してみたかったんよ」と言ってくれる人もいた。話は大いに盛り上がり楽しかった。 家に帰った私は、学生のころ最も中の良かった親友に電話を掛けた。 「おー久しぶり!どしたの?」卒業してからまったく会っていなかったけれど、明るい対応で私は嬉しくなった。 「なんとなく会いたくなっちゃって。ねぇ、今度の休みに一緒にどっかいかない?」 「いいよ!私もちょっと気になってたところ…」 私は数日後に親友と会う約束をし、諸々の雑事を済ませて寝床に入った。家でできることなんてなにもないし、この中に目覚めているものは一つもなくてつまらないから、さっさと寝てしまおうと思った。
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