クールなスパダリとデレデレ受け

もう十分な大きさのソレを咥えながら、何も言わない正弘の顔を見上げる。頭を撫でてくる手は気持ち良いけど、今欲しいのはそういう気持ち良さじゃない。
「どうした？」
「ろぅした……、どうしたっていうか、もしかしてこのままイく気？」
「たまには、この顔にかけるのも良いな」
「顔射って、征服願望の現れらしいよ…？」
頬を撫でてくる指に、小さく噛みつく。指はそのまま唇を割って口内に入り込み、舌や内頬を撫でまわす。上顎を撫でる指を舐めようとしたら、勃ち上がった前を足先で突かれた。びくりと引いた腰を、反対の脚で引き寄せられる。
「征服は、もう出来てるっぽいけどな？」
指を突っ込まれたまま、足の甲で重たくなったソコを持ち上げられる。反論出来ないのを良いことに、好き勝手されてちょっとムカつく。
口の端からこぼれた唾液が顎に伝い、外聞もなく腰が動きそうになるのを、正弘の腿に指を立てて耐える。口の中を弄られるなんて、癖になったら歯医者の時に困る。
「良いな。悩ましい顔が、一番ぐっとくるね」
「……へんたい」
「…このまま足でイく？」
口の中で呟くと、ゆるゆると動いていた足に突然力がこもる。謝りながら慌てて腰をよじるが、布地に擦れる刺激でまたへたり込んでしまった。
「裕也はスタミナないな。特訓が必要だ」
「絶対いや」
笑う正弘に抱え上げられ、ようやく元の位置へ。当たり前みたいにキスをして、酸欠でヘロヘロになったところで、後ろに指を入れられる。
一枚壁を挟んだような重たい感覚も、条件反射が快感にすり替える。
「もー、い……っンあっ」
「すごい柔い」
中に入った指先がぐちゅぐちゅと動き、内壁をかき分ける。全身を巡るような気持ち良さで、勃ち過ぎて痛い前に指を絡めた。
「エロいなぁ。俺がいない時も、お尻に指入れてオナニーしてるの？」
「ちが、ぁ……ぁあンっ…やだ、やっ」
「腰振っちゃって、煽ってる？」
「煽って…なっ、あっ」
「嘘はいけないなぁ」
指をヌルヌルと抜き差しされ、腰が落ちないようにと腿が震える。前を握る手に上手く力が入らず、自分でもどかしさを募らせる。一人の時なら、好きなように中を弄って、前も気持ち良いところだけ触って、自分の快感をコントロールする。
でも、今は無理だ。痛いような痒いような感覚を残して抜かれたあと、熱い屹立が濡れた場所にあてがわれる。充足感と、次に来る刺激を期待して動きを止めると、軽く腰を揺さぶられた。
「いいよ、続けて」
「ぅえっ、なんで…あっもぅ、動いて、ぇ……」