日記

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1日目 日記をつけることにした。これは調教の記録だ。 10人がようやく揃い、全てが思い通りだ。この機会をどれほど望んだことか。 もしかしたらこの日記がバレてしまうかもしれない。鍵こそかけてはいるが、脱出される可能性は捨てきれない。音質は悪いが、監視カメラを取り付けた。 名前は田中にしておこう。無難な名前だが、正体がバレてしまうことが一番危険だ。 1日目は利尿剤と下剤をAとBに分けて投与した。誰がどれを漏らそうが構わない、屈辱を味あわせるならどちらでも良いことだ。 10人の女が盛大に漏らしていくのは滑稽だった。ショートパンツ全体に茶色のシミをつけて脱糞した佐野なんかは白い足に液状の糞を何本も垂らしていた。切ない表情で失禁する本田も良かった。格子柄のスカートのせいでうまく見えなかったが、足元にびたびたと落ちる尿と彼女の表情が相まって、俺は勃起してしまった。 あれだけの屈辱を与えれば、全ての弱味を握ったのと同義だ。事前に仕入れた情報と共に飼いならしてやろう。 2日目 今日は全員に媚薬を与えた。ネット通販で高値だったが、まぁいい。今回のために貯金は十分なほどしてある。市販の檻を改造したのも、そもそもこの土地を買い取ったのも、全てこの計画のためなのだ。5000円程度で今更どうこうの話ではない。 それに効果は絶大だった。黙ったままオナニーをする渡邉菫ですらあんなにも喘いでいたのだ。触れることなく射精してしまいそうになったのは初めての経験だった。 もう彼女たちに挿入してしまいたい。まだ2日目だが、4回はオナニーをした。しかしここで自分の欲望を見せてはならない。現に妄想の中で長い間彼女たちを蹂躙したではないか。現実にするのはまだ早い。 おそらく守下に配布した人数分の弁当を、彼女は分け与えるだろう。そういう性格であることは事前に仕入れいている。だからこそペナルティと称して購入した拷問器具を使ってやろう。 まだこれからだ。 3日目 案の定守下はいいつけを破った。心の中ではいい口実ができたと、彼女に感謝したくなってしまった。 罰としてあの拷問器具を使ったのは、非常に効果が良かった。おそらく本田絢子、宮野真美、板垣久美はこちらの手中にあると言っていいだろう。あれだけの快感を与えてやったのだ。 しかし、いいものを知ってしまった。俺に対して散々なことをしてきたあいつらにはこれくらいやってやらないと不公平だ。 だからこそ、拷問を続けてみようと思う。 5日目 もう我慢の限界だ。いくら個人的な恨みがあるとはいえ、あれだけの女たちが喘いでいるのだ。予定より少し早いが、してしまおう。これは予想していたことだ。あらかじめ用意しておいたあれを使えば、俺の弱味は分からない。 ただ一度にやってしまうのは勿体無い。1日に2人、計5日間かけてやろう。後のことは全員とセックスしてから考えれば良い。まだ日はある。これからだ。 12日目 女たちの様子がおかしくなった。 全員との擬似性行為が終わった昨日、何か檻の中で言い争っている様子があった。5人ずつに分かれてここから出るか出ないかを言い合っていたが、今日は何かがおかしい。 俺に辛辣な言葉を投げかける長田、未だに感じていると認めたくないであろう渡邉、その2人もだ。 何故今、俺のペニスを求めているのだろうか。 今日はレズセックスを強制的にやらせようと考えていたが、やめてしまった。怖かった。檻の中から自分を求める10人の女が、怖かった。あれは狂気的だ。 少し冷静になろう。あの狂気を止める術があるはずだ。まだだ、これからだ。 14日目 あえて2日間何もしなかった。媚薬やディルドを与えたところで鎮まるとは思えないほど、あいつらは俺を求めているのだ。だとしたら静観、あの狂気が自然消滅するまで待機だ。 しかし女たちは想定外の行動をとった。檻の周りを歩く俺に向かって、全員が一斉に自慰行為を始めたのだ。 淫乱な本性を現した守下や宮野なら話は別だが、他の女まで大きく股を開いて俺を誘っている。何故だ。 だがいいだろう。またあれを使えばいい。媚薬やディルドではなく、あれならば多少満足するはずだ。もちろん俺が射精することはない。 まだ、だ。まだなんだ。ここで冷静になって、あいつらを蹂躙すればいい。これからだ。
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