208人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
「…うぜぇ」
ずっと黙り込んでいた悠真さんが放った一言に、私はビクリと反応する。
「…あ。ご、ごめんなさい!勝手に連れてきちゃって…」
連れてきたというよりも連れてこられたと言った方が正しいけど…。
どう見ても悠真さんの機嫌は非常に悪い。
電話の時はすごく明るい声だったのに、今はすごく低くて重い。
「こらこらー!ミオが怖がってるよ、ユウマ!」
「てめえが原因だろうが…」
深くため息をつく悠真さん。
「えー?そんなこと言うなよ〜。大親友に向かってさー!」
テンションの低い悠真さんとなぜか奇妙にテンションが高いノア。
私は代わる代わるに2人を見つめる。
「え、悠真さんとノアって親友だったんですか!?」
「断じて違う」
「大親友だよー!!」
私の質問に各々違う答えが返ってくる。
いまいち2人の関係性がよくわからない…。
最初のコメントを投稿しよう!