「特集 生まれ変わりました」

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「特集 生まれ変わりました」

     エブリスタの通知。「タイムライン」「@自分」「@作品」「コミュニティ」の四つに分かれていて、まずは「タイムライン」が表示されますよね。  個人的には、感想や本棚やページコメントなどを知らせてくれる「@作品」が一番最初に見たいところですが、「タイムライン」には重要なお知らせも含まれるので、そちらが初期表示されるには理に叶っている、とも思います。  さて。  今日も通知があったので、クリックしてみたら出てきたのが、「特集 生まれ変わりました」という作品紹介ページ。  その紹介タイトルを見た瞬間に思ったのが、 「これって、要するに異世界転生のことなのでは……?」  異世界転生だったら、ある意味、WEB小説の主流。恋愛小説メインのエブリスタでは少し事情が異なるのかもしれませんが、それでも、かなりの数の作品が投稿されているのではないでしょうか。  私も「エブリスタの主流ではない」と思いながら、こちらに転載した異世界転生ものがあります。 「今回は『特集』という形だったけれど……。もしもこれがコンテストの募集テーマだったら、何を応募しようかな?」  そんなことを思いながら、ボーッと、特集ページを眺めていたら……。  なんと!  私の作品も紹介されていました!    cacdcdc5-f723-4779-a9fa-ac692bb170c8         これは嬉しい驚きです。  まず、膨大な数であろう異世界転生作品の中から選ばれた、という幸運。  続いて、それが私の最も思い入れの深い作品である、ということ。  この作品は、私が『烏川 ハル』という名前で投稿した初めての作品です。つまり、オリジナル小説の投稿としては、処女作に相当します。  この作品を書きたいが故に「小説家になろう」に登録して、オリジナル小説の投稿を始めた……といっても過言ではないくらいです。  そこまで強い執筆の動機となったのは、主に二つ。  まず第一に、「ウイルスも細菌も一緒くたに扱われる」という世間の風潮に異を唱えたい気持ち。細菌や寄生虫とは違ってウイルスは、教科書的な定義では生物ですらないのに……。特にフィクションでは、まるで細菌や寄生虫のような扱いをされることも多い!  この点に関しては、執筆当時だけではなく、ウイルス感染症が問題になっている現在こそ、強くアピールしたいとも思ってしまいます。ウイルスについて知らないからこそ、まるで妖怪やモンスターのような未知の怪物みたいに恐れている人も多いのではないか、と想像してしまうので。  そして二番目は、私がテンプレ的なチート無双を嫌いだった、ということ。  昔から輪廻転生という概念は知っていましたし、前世がどうのこうの、という物語も、インターネットがない時代からたくさんあるでしょう。だから転生そのものに抵抗はないのですが、むしろチート無双に違和感を覚えてしまう。 「もしも自分が記憶を引き継いだまま転生したところで、利用できるのは『教科書もネットも見ずにスラスラ説明できる、完璧に理解している概念』とか自分の特技とかだけのはず……」  そう考えて「出来ることしか出来ない、他は仲間に頼るしかない」という主人公を描いた作品でした。  ……と、自分の作品の宣伝をするのは、これくらいにして。  ふと思ったのが、冒頭の通知の件です。先に「タイムライン」ではなく「@作品」が見える仕様だったら、その時点で「特集に掲載されました」通知が見えてしまうので、驚き方も変わっていたでしょうね。    b80049b0-b37d-4b4f-869a-981f22e75b50         また、こうして掲載されたことで「勉強になる」と思った点もありました。それは作品の紹介文です。 「なるほど、こういうあらすじにしてアピールすれば良いのか……」  正直、私はあらすじを書くのが苦手です。特にこの作品の場合、処女作だけあって書き慣れていないから、本当に酷い。 「あれもアピールしたい、これもアピールしたい!」  と、あらすじに詰め込み過ぎています。  この作品、私にとってのイチオシなので色々とコンテストに応募していますが、一次通過したことは一度もありません。「あらすじが無駄に長い作品は、本文も記述過剰な傾向があるから、あらすじだけ見て落とす」という話も聞いたことがあるので、作品内容以前の時点で落とされているのではないか、と思うほどでした。  いつか書き直さないといけない、と考えているのですが……。いまだに実行できていません。今回「なるほど」と思ったものの、これをそのままいただくのも、それはそれで違うという感じですから。  そんなわけで、初めて特集に掲載されて大喜びなのですが。  紹介されているのは、十数作品。その中の一つに過ぎません。  この特集を見て読みに来てくださる方々が大勢いるのか、あるいは、特に宣伝効果はないのか。  しばらくの間、影響を観察したいと思っています。    
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