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提案
純新無垢な顔で問いかけてくる花への返答に困った。
だが、ここで「嫌い」なんて言うと、また泣かせてしまうかもしれない。
ここは…仕方ない。
「まぁ…そうだな。当たってるかもな」
有耶無耶に返事をした所で話を切りかえて「さっさと食っちまえ。今度は詰まらせんなよ」と指示すると「はーい!」と明るく答えた花と一緒に食べ出した。
時刻は進み、午後2時。
突然花が「お米と海苔とオレンジ色のお魚が欲しい!」と言い出し、スーパーに買いに来た。
オレンジ色の魚ってなんだ…?
ともかく花も連れてきて、米と海苔を買った後にそのオレンジ色の魚というものを探させると、持ってきたのは「鮭フレーク」だった。
「なんだお前、握り飯でも作るのか」
「うん!」
「昼飯に食ったろ?まだ食うのか?」
「ううん!夜ご飯なの!」
「じゃあ鮭の握り飯買えばいいだろ」
「ダメなの!!花ちゃは自分で作りたい!!」
「そんなこと言ったってお前出来んのか?」
「出来るの!!!!買うの!!!!」
「あー、わかったわかった。分かったから押すなって」
後ろから押されてレジの方に誘導される。
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