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大河の胸で抱かれてずっと手探りで探した恋。辺りは静まり夜の9時になろうとしていた。
「うちで飲む?すぐそこだから」
「いいっすよ。じゃ、途中、コンビニで何か買いましょうか?」
「敬語はやめて」
「あ…うん」
手を繋いだまま二人でコンビニに寄って
アタシのアパートで飲むことになった。
ときめく気持ちと
大河の気持ちを聞いてもなお
尻込みする気持ちが同居したまま
大河の腕に右手を絡ませて歩く。
「海ちゃんだっけ?」
「うん」
「大丈夫と?」
「お袋に頼んでるから」
「実家なんだ」
「うん」
「そこのスタンドから左に曲がったとこ」
「めっちゃ会社近いんだ」
「歩いても5分」
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