![fc251c62-cc4a-4f43-a2cb-4c0ee052a466](https://img.estar.jp/public/user_upload/fc251c62-cc4a-4f43-a2cb-4c0ee052a466.jpg?width=800&format=jpg)
「いいも何も、うち人妻っちゃけど」
ーーまあ…ね。でもさ…
「もしアタシとトラが結ばれたとしても…子供は諦めんばいかんくなる」
ーーなんで。
「もしアタシが子供産んだら、どうしたって比べるし、海ちゃんに酷いことするかも知れんやん」
ーーナッツはせんやろ。
「そんなの分からんやん」
ーー……
![1655636f-d609-46ce-9107-5a03ab0daf95](https://img.estar.jp/public/user_upload/1655636f-d609-46ce-9107-5a03ab0daf95.jpg?width=800&format=jpg)
「それに…もしアタシが自分の赤ちゃん諦めたとしても、海ちゃんのことをどれだけ可愛いがったとしても、必ず衝突はあるよ。そしたら…桜子がどうしたって出てくるから…海ちゃんと憎しみあうかも知れんやん」
ーーまあね。
「それってアタシが望んだことじゃないし…アタシ…神様でもない。ただの女」
「そしたらトラも海ちゃんもアタシも…みんなが不幸になる。それだけはしたくなかけん」
ーーそうか…だよね。分かった。ごめん、変なこと聞いて。
「ううん、ありがと」
ーーいいえ、どういたしまして。
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