136人が本棚に入れています
本棚に追加
「月が綺麗…」
サユキが空を見上げると、南の空高く昇った満月が白く二人の顔を照らし、
そこには初めの頃よく見てた可愛いアピールをする笑顔があった。
「会社じゃこれまで通り『先輩』でいいけん」
「ん、分かってる」
「じゃ、ここだから。タクシー呼ぶよ」
「いい、歩いて帰る」
「ダメ、タクシーで帰れって」
「分かった」
ーー宝町3-2までタクシー1台お願いします。
「3分で来るって」
それから程なくして着いたタクシーに紗雪を乗せ帰した。窓を開けて手を振る彼女が可愛く映る。
最初のコメントを投稿しよう!