prologue

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9bdfd2cd-5c9e-4776-8b94-990b41c39146  溜息ばかりが出て…    切ない時の晴れた空は        いつもよりも心に突き刺さる。 こんな時、決まって浮かぶのは いつだって屈託(くったく)なく笑ってた      キミの少年のような笑顔。     芹田さん、今月もあなたがビリ!        頑張る気はあるの?    明日から来なくても良いんだからね!         分かってる?  昼間の仕事ーーー販売員として働く高級なブティックでいつも叱られる。夜のキャバクラでの慣れない仕事も上手くいかない。それでも生きて行く為には頑張るしかないのに…。 電車道を歩きながら    夕陽のオレンジ色が潤んだ目に滲んでくる。    でも家じゃこんな顔は見せられない。 見せられる…はずない。
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