同窓会【再編】

prologue

アタシは3人姉妹の長女。

一番上のアタシが25、
　　　　真ん中の秋恵が高2の17、
　　　　　　一番下の冬子が中3の15。

ちなみに母親が春代。そこから始まった春夏秋冬の名前。

アタシにはこの二人の妹達を育てていかなければならない責任がある。両親は5年前のゴールデンウィークに行ったバス旅行の事故で突然居なくなった。

　　ご両親は先程お亡くなりになりました。

あの日の両親が運ばれた病院からの電話で
　　　　　　目の前全ての景色が消えた気がした。

　それからはアタシが親代わり。だから昼間のアパレルの仕事が終わったらソッコー春日の家に帰って夕飯の用意をして、それからまた電車で天神まで戻り中洲のキャバクラで働いて最終電車で帰る。

家がある春日と天神の1日2往復。これが日課。

　　　　　　　　源氏名は芹那。

この生活の繰り返し。5年目にもなると妹たちも少しは大人になって、朝食は次女の秋恵、お弁当は三女の冬子の担当。それなりに手がかからなくなって少しは楽になった。