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ーーー両親と一緒にあの日、死んでたら…
なんてことを考えてしまう時の自分が一番嫌い。
「ただいま」
「なつネエ、お帰り」
いつもは一番遅いはずの次女の秋恵が
視線を逸らして少し声のトーンを下げた。
「秋恵、今日早いじゃん」
「ん」
「何なに、どしたん?」
「アンタ、何か変」
秋恵の目が泳ぐ時は、決まって隠し事があるか、何か言いにくいことがある時と決まってる。
「言わないけんことあるっちゃろ?」
「あ、うん」
「やっぱいい。明日話す」
「ふーん、そう。分かった」
多分、進学のこと。
それでも秋恵が自分で話すまでは追及しないことにしてる。アタシが秋恵でも嫌だから。
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