届くまで何度でも

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お母さん、話したんだ。 確かにあたしは桃花さんのことが怖くなって、家庭教師も断った。 それもミズキちゃんの名前を出して。 実際赤点取ったときに見てもらってるから。 「どうしてか分からなかった。でも…離れた上に君を奪われたように感じて…。」 「桃花さん…。」 「この気持ちが何なのか分からなくて。でも今日やっと分かった。嫉妬……というものなのだろう?」 「……。」 それをあたしに言われても…。 でもそうだったらいいな。 「友人の言葉を聞いて。その上…皮肉にも千景くんの行動でやっと分かった。」 「桃…花さん。」 「好きだ。」 「ぁ…。」 ずっと堪えていた涙が。 自然と零れた。 ずっと聞きたかった言葉を聞いて。 ずっと願っていた言葉を聞いて。 そっかぁ……。 「やっと……届いたっ…!」 「あぁ。ようやく自覚した。自分にとって鈴羽は妹なんかじゃない。一人の女として見ていたんだ。」
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