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2日目
「蓮一緒に帰ろ……」
「ごめん、今日彼女と帰るから」
女は嫌いだ。蓮を取るから。
女さえいなければ、この世界が男だけの世界だったのなら俺は蓮に思いを伝えられたのかもしれないのに。
なんて、叶うわけがないことを願ってもしょうがねえのにな。どうしようもなく願っちまう。それにどうせ男だけの世界になったとしても俺はこの気持ちを伝えることなんてできねえのに。
「そうか、お前彼女できたって言ってたもんな。ごめんな、気遣えなくて。
じゃあな、ばいばい」
「新ばいばいー」
彼女の元へと向かう蓮の後ろ姿を俺はただ呆然とみていた。
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