3.ルクウンジュ国

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3.ルクウンジュ国

 ルクウンジュは光神ユーウィスが拓き、民に与えた国だ。  ルクウンジュ国は北半球最大の大陸、セーリニア大陸の最西端、ラティアナ半島の全土を占めていた。  国の地理的の特徴としては、南北と西を海に囲まれ、大陸とは、年中厳しい気候に覆われる標高五〇〇〇メートルを超す雪と氷に閉ざされた峻険なネイジャブリ山脈と、その南方に広がる熱風吹きすさぶ苛烈なアルダン砂漠によって遮断されていることが上げられる。  だが周囲の気候状況とはうらはらに、国内は気候が穏やかで、国土は肥沃な大地が広がってた。  ルクウンジュの国民の大多数を占めるラティルト人は、ラティルトにラティアナの大地を与え、現在はルクウンジュ北西・クラオン平野にそびえる霊峰バランス山に(いま)す、光神ユーウィスを主神とする多神教であるユーウィス教を信仰する民族だった。  言語はルクウンジュ語を使用し、外見的特徴は、彫りの深い顔、色の薄い肌、がっしりとした骨格等が挙げられる。  また髪の色は金髪から茶色、赤、黒と多種多様であり、瞳の虹彩の色も明るい青色から緑、暗い茶色とこちらも様々な色を持つ者がいた。 《※作者注 ☆1特典で記した設定よりも、ルクウンジュという国と人種についての細かい記述になります。ちょっと面倒くさいでしょうが、物語の理解のために目を通していただければ幸いです。この人種についてなどは、同シリーズの「僕は君と踊る夢を見る」でもちょっとした鍵になるものです。宗教については物語の根幹に関わる重要な設定でもあります。》
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