9人が本棚に入れています
本棚に追加
無知識欲
知らない方が幸せなこともある。
これは誰が言ったかは分からないけれど、とにかく昔から様々な言い方で呈されている常套句だ。「知らぬが仏」「言わぬが花」……これらはその一例だが、とかく、この世には知ることでむしろ損をすることもある、という教訓である。
なるほど確かにそうだとうなずける、好きな人を知ろうとすればその人の好きじゃない部分も見えてしまうだろうし、高性能すぎるカメラは美肌の粗を写してしまうかもしれない。
例えばかき氷のシロップが全て同じフレーバーだとか。
例えば枝豆には高確率で虫がついてるだとか。
とにかく知りすぎることにはリスクが伴うのだろう。
ここまででもしかしたら知りたくないことを知ってしまったかもしれない方々には、僭越ながらついでに僕こと柴木 縁のプロフィール紹介と、そいつの私見を聞いていただきたい。
しばきゆかり。
中学二年、14歳。
僕のプロフィールはこれだけだ、本題ではないし、覚える必要もない。律儀にメモを取るような人がいたら、忘れないうちにとなりに燃えるごみの日でも書いておくといい。
最初のコメントを投稿しよう!