憂鬱#2

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憂鬱#2

月日は流れ新学期を迎えようとしている。自分の部屋に夕日が差し込み太陽の役目を終えようとしていた。 明日は、学校か。と思いながらぼーっとしている優。学校に行きたくないとも思わないが行きたいとも思わない中途半端な気分だった。緊張もしないし担任も気にしていない。クラスメイトも誰だって良かった。唯一、仲良くしている凛のことはあまり好きではないので同じクラスにならなくてもいいと思っていた。 夕食の時間になった。 お母さんに「優。ご飯よ。」といつものように大きな声で言われた。まだ、お腹空いていないし、めんどくさいなと思い、まだ、ぼーっとしていた。また、お母さんに「優。ご飯よ。冷めちゃうでしょ。急いで。」と言われた。優は、嫌々ながらゆっくりと階段をおりていった。「遅いじゃない。」とお母さんが言ってきた。優は、面倒くさそうに「うん。」と応えた。しばらく無言で食事を食べているとお母さんが「担任の先生誰になるかね?お母さん的にはまた、松本先生でもいいかな。優は、誰がいい?」 「特にいないけど私は…里佳先生がいい。」 「私、その先生知らないけど。その先生だったら嬉しいね。」とお母さんの本音じゃなさそうに言った。食事を終え、食器を片付けにいく。食器を洗うのも優の役目なのだ。なぜか今日はぼーっとしているなとやっと自分でも気づいた。でも、自分はぼーっとしていた。ぼーっとしながら食器を洗うものだから 皿を落とし「パリン」と音をたてて割れてしまった。それに気づいたお母さんは「何やってるの。もう、私が食器洗うからいいわよ。」と言ってお母さんが食器を洗う事になった。私はリビングでソファーに寝転がりながらテレビを見ていた。特に面白い番組はやっていなかったけど見続けた。見ていると眠気におそわれ寝ていた。夢をみていた。夢の内容はいつものように凛と帰っていた。その時急に凛が「優に好きな人できるよ。」と繰り返しずっと言ってきた。ロボットのように。怖かったので急いで家に帰ろうとしていると凛に追いかけられていた。追いつかれる。追いつかれる。と思いながら帰ろうとしていると夢にうなされていたようでお母さんが「優!優!大丈夫?もう9時よ。ベットに行きなさい。」と言われて夢だと気づいた。 そして優はベットに入り寝ていた。
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