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灰鬼さんの手はとうとうタオルまでやって来て小さな悲鳴をあげながらも脳内は次のウを探していて「うんどう」って次を促したら、「もういい」と手で口を塞がれてしまった。
それから腰に巻いていたタオルも「なんでタオルなんだ」って言われて外されてしまった……それもそうですけど、なんとなく砦のような気がして。
「んん、んんーん?」
「……あ?」
灰鬼さんがその手で塞いでいたのを気付いたようで手を除けると、今度は顎を持ち上げられて首を傾かせられた。
「……っ」
僕の唇に触れそうな近距離になって、
「我慢の限界だ。頭のてっぺんから内臓の奥まで発情してる」
低いディスボイスで囁かれたのだけど、どういう訳か腰がピリッと痺れて頭から内臓……じゃなくて足先まで熱くなってしまった。
「はうはう……っ」
「我慢、できるか?……声」
「え…こ、え?」
「ばあさんなら心配ねぇけど、……オンナいるだろ。聞かせてヤっても俺は構わないけど」
えっと、え……ぇ″!!?
「あっ……ひゃっ!?」
下から僕の両膝を持ち上げられて、なんてこと……大きく開かれた!
湯船はチャポンと大きく波を張った。
「こーゆうことするから、今」
さっきから感じていた灰鬼さんのアレがーー今度はダイレクトに突き当てた。
ま、ままっまっままさか、こ、ここで!!?
「さっきは逃したけど、もう逃さねぇから」
ぴちゃんと水滴が浴室に落ちる音がイヤに大きく鳴った。
それと同時に、
ドアの開く小さな音も聞こえて『央くん、ちょっといい?』
香奈ちゃんの声だーーー!!
『ボディーソープの補充って、ばあちゃんが……』
浴室のドア一枚!!今は、だ、だめ!!
「やっぱり……声だせ、央汰」
「ぁん……やっ!ダメ…だめ」
お湯が波立てながらも灰鬼さんの手でキュッと下半身に熱が感じられた。
きゅ、急にそんなトコロ、握らないで……それに、
む、むむむ無理ですーーーっ
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