46. おはよう。

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46. おはよう。

 カーテンの隙間から朝の光が差し込んだ眩しさでパチッと目が覚めたら、誰かが傍に……「うやぁ?」  ああああああ!はははははは灰鬼さんだ!!  はちみつ色の髪に黒化粧をしてないキレイな顔の男の人。  直立不動になってめちゃくちゃ近距離3㎝の見慣れた顔から逸れようとしたけど、灰鬼さんの脚が下半身に引っ掛かっていて、それも腕は僕の首にある。これって灰鬼さんの腕枕をして寝てたんだ……ひゃーッ!  う、動いたら起こしちゃう……。  灰鬼さんの寝顔ーーじゃなかった真顔が!!スッと瞼が開いたので僕の頭に感嘆符が生えた。 「お、おはよー…ごじゃいます、です…っ」 「…… …央汰?」 「ははいっ!」 「……ん。はよ……」  今、灰鬼さんが目を細めて柔らかく微笑んだ。そう見えた!  昨夜はいろいろあって風呂でこんがらがって焦って……なんか一緒の布団で寝てしまって……灰鬼さん、じいちゃんの浴衣がめっちゃはだけてる……裸じゃなくて良かったです! 「…んと…」  一応、僕の姿も見下ろした。よ、良かった、裸じゃなかった。
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