▼監禁3日目

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256ce759-7e21-428b-ba72-62f093a5866f  白色のブラウスに、藍色のふんわりとしたスカート。  シンプルなデザインで……一見、味気なく見えるかもしれないけれど、さすがは高級ブランドの服といったところか、服の生地や触り心地など、すべてにおいて上質だ。  このシンプルな服でも、かなり値が張ったんじゃないかな……。そう考えると、桐生さんってかなりのお金持ちなのでは……?  大学と両立しながらのアルバイトで、そんなに儲かるとは思えないから……実は両親がすごい人達だったりして。  まさかね……と思いながら洗面所から出ると、玄関の傍に桐生さんが立っており、どうやら私が出てくるのを待っていたようだ。 「……!」  桐生さんは少し目を見開き、食い入るようにして私を見つめる。 「桐生さん……?」 「……まいったな」 「?」 「外出して……他の誰かの目に晒されることがもったいないくらい、似合っている」  なっ……!この人はまたそういうことをさらりと言うっ!似合っているわけがないと思うんだけどなぁ、この高級ブランドの服が、私みたいな一般的な人に。……でも、桐生さんの言葉がお世辞には聴こえないのは、不思議だ。 「……そんなふうに嘘を言って喜ばせようとしたって、嬉しくないです」 「嘘じゃない」  即答だった。  桐生さんはお世辞じゃなく、本当に似合っているって思っているっていうこと……?まさか、そんな……。
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