エピローグ

2/3
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/185ページ
試験の内容は、基本的な業務内容からだから、真面目に二年間仕事をしてきていればそんなに難しいものではない。 あとは、語学力の確認のために民間の試験結果を提出するのと、上司との面接。これは不公平のないように、普段関わりのない上司が担当することになっている。 今の私には、もう初対面の人だから…なんていう苦手意識もほとんどない。 同じ会社の上司だし、大丈夫って思えるよ。 水上君と一緒に、同期最速で主任承認試験合格の報は、内々に聞いている。 正式に辞令が出るのは、年度が替わった4月になる予定。 プライベートでは、その一月後に健太君と結婚式を挙げる。 ちなみに来月末の私の誕生日に、入籍する予定なんだけど…多分私は国内にいないから、健太君が市役所に行ってくれることになっている。 両親には呆れられたけど、いいの。 これが私たちのやり方。 「川北さん、おはようございます!」 社屋の前で元気な声が聞こえたので、振り向きながら挨拶を返す。 「木村さん、おはようございます」 一年後輩の男の子だ。 私は何となく、男女問わずさん付けで呼び、敬語を崩さないことにしてる。 仕事時間中は、同期でも全員口調を変えない。 給湯室でちょっと内緒話…なんてときは、普通におしゃべりもするけれど、相手によって言葉を変えるのが面倒、と言ってしまえばそこまでのこと。別に深い意味はない。 私が入社した時の矢野さんのように、なれているだろうか。 矢野さんは、この3月から産休に入った。 私が、彼女のやっていた仕事を引き継ぐ形になっている。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!