stage7:夢は続いちゃう

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stage7:夢は続いちゃう

-いつ以来だろう。。 私にはもうこんな日は来ないと思っていた。。 愛する人と結ばれて 温もりと。。素肌の香りに包まれ 彼の心音を聴きながら目覚める朝- 広美は駆のベットの中にいた。。 駆は、寄り添う広美を胸もとに、しっかり抱いていた。 「。。広美さん、ダイジョウブ?」 「ん。。。」 「。。夕べ、チョット苦しそうだったから。。」 …だって。。こんなこと。。10年振りだったんだもの。。やっぱ最初はイタかったんだから。。… 「ホントは、広美さんとの初めては俺の憧れている隠れ宿で、と思ってた。こんな汚い俺の部屋で何だか恥ずかしいや。。」 「普段の駆でいたいんでしょ?。。私はココで。。嬉しいよ」 「広美。。。」 駆は、愛おしそうに広美の頭を仕切りに撫で始める。 「次の記念すべき日は隠れ宿に行こう。」 「楽しみにしてる。。」 広美は、駆の口唇にそっと口唇を重ねた。 「。。私も20年前くらいだったら、もっとヨカッタなと思っちゃった。。」 「何が?」 「こんなオバサン体型。。今更だけど、恥ずかしくて堪らないよ。。」 「どうして?何言ってるんだか」 駆は、広美の身体の上に軽くのし掛かった。 左の乳房をそっと掴んできた。。 「あ、何を。。」 「このカタチ、大きさ、モロ俺好み。。」 甦ったチェリーに、口唇を寄せてきた。。 「もう。。ダメだってば」 広美の頑な脂がついた、ポッコリお腹を揉みほぐしてきた。 「いやだぁ--っ‼」 「ポッコリ腹も触るとキモチいいな~っ‼」 まるでコドモがふざけてお母さんにじゃれついているみたい。 「やめてよぉ~‼」 広美の身体は、横向きになって駆に背を向けた。 すると、さりげなく更に下へ手を忍ばせてきた。。 「あ。。ダメッ。。」 「今、ここにいる広美でいい。。」 熱く耳もとで囁いてきた。 「もう。。朝からダメだってば」 「夕べ、見せてくれた。。綺麗な顔、また見たいな。。」 「イ。。イヤッ。。。アッ。。」 駆は、有無を言わさんばかり広美の口唇を熱く塞ぎ始め、脚を絡ませ、広美の身体を抱きしめた。。 「。。今日、仕事行けなくなっちゃうよ」 広美は、切なげに呟いた。。 広美は、駆からスペアの部屋のカードキーを手渡された。 「いる時は、勿論。いつでも来てくれていいからね。」 駆がマンションに帰れる日に、広美は通うようになった。 駆が、忙しい時でもいつでも簡単に食べれるように何品か料理も拵えて冷蔵庫にストックした。 〈一緒にいない時は、私の料理を食べる時、アフタービフォーで様子を動画で自主撮影して送って来てくれる。 「広美さーん!ありがとう‼いっただきま~すっ‼」嬉しそうに食べてくれる姿が堪らない‼〉やってなさいっ‼ 「広美さん、嬉しいよ!もう何処の食堂もレストランも行かなくていいや‼旨っ‼」 「褒めすぎっ‼。。でも、ありがとう」 広美は照れくさそうにした。 そんな二人のデートは、駆のお家がメイン‼ 一緒に食事をして、一杯二杯呑んで リビングのソファーで仲良くくつろぎ シャワーを浴びてベットに。。 熱く愛し合って、蕩けて、幸せな眠り。。 という、流れが始まった。 駆は、本当に疲れていると、勿論何もしない夜もある。 キスだけして広美を抱きながら、3秒で寝堕ちする、スゴ技?これには広美も驚いた。 …こうじゃなきゃ、アイドル身体もたないもんね。。… 広美は、微笑ましく駆の寝顔を見つめた。 …夢は続いちゃっている。。 夢じゃないんだよね。。 これでいいんだよね。。… ※※※ ほほえみ不動産で、広美がパソコンを叩いていると、社長夫人がコソッと寄ってきた。 社長夫人は、御年80歳ながら現役でこの事務所で接客と経理を担当しているチャキチャキの江戸っ子。サバッとした明るいお婆ちゃんだ。 「広美ちゃん。アンタ最近、随分綺麗になったんじゃない?いい男、出来たでしょ?」 「いえ!いえ!何もないですよっ‼気のせいですっ」 「私はアンタの倍、女やってんのよ‼」 …まさか、トップアイドルの彼氏が出来ました~なんて言えるわけないじゃんね… 広美、心なしかニヤけてしまう。 「ほ~ら‼やっぱりね‼アンタ、こけし顔の割に表情あるからね‼」 …こけし顔。。まさかココでも言われるとは。。トホホ… 「広美ちゃん、結婚しても子供出来ても ウチを、辞めたりしないでよ!アンタが頼りなんだから‼」 「辞めないですよ~‼ずっとお世話になります‼」 …子供。。かぁ~ アラフォー半ば、それは無理かなぁ 社長夫人、私の年齢忘れてるカモ… 一線を、超えた二人はもっぱら駆のタワーズマンションでのお部屋デートが中心だったが、たまに普通に電車に乗って遊びに行ったりもした。 バレたら大変だけど、そのスリルも楽しかったりする。 人気観光地、鎌倉に行った。 かなりの混みようでも全然バレずに楽しんだ。 懐しさ残る、食堂を見つけてランチも楽しんで帰った。 「俺。。ホントにアイドルオーラがないんだなぁ。。あんなに人混みにいたのに。。」 少しだけ駆は、へコんでいるみたい。 「うん‼どうみても別人だもの‼普通過ぎっ‼」 広美は悪戯っぽく笑った。 「これからは、もうチョットっぽくしょうかなぁ?」 「しなくていいよ。。私はアイドルじゃない羽沢駆に惹かれているんだから‼」 「広美さん。。」 駆は、広美を愛おしそうに抱きしめ、 熱く口唇を求め合って。。 やがて二人の身体は静かに倒れていった。。 熱烈熱々
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