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encore?:3年後広美より報告!
トップアイドル羽沢駆と結婚した広美。
あれから3年の月日が流れた。
下町ザ.プライムに住み、駆は、芸能活動に忙しく、広美は、ほほえみ不動産勤務と
変わらなく、二人は仲良く暮らして。。
しかし広美には、不満が募っていた‼
-駆のオヤジ化進化中‼-
…いいよ、別に。。普段忙しいんだから
家で、ノンビリするのは。。くつろげばいいよ。。
でもさ、デリカシー無さすぎっ‼…
ソファーで寛いで。。
ゲームしながら腹を出してポリポリ掻き
テレビ見ながら、ズボンに手を突っ込んで
お尻をゴリゴリ掻く姿。。
酔っ払うと、私をこけちゃん呼ばわりが、ひつこすぎ‼(苛)都合悪いと広美様だって‼
まぁいいわ、ここまでは許すよ‼
許せないのは、堂々思いっきりコキやがる事っ‼
仕方なく出ちゃったのはいいよ。
絶対ワザとなんだもの‼
「あのさ~思いっきりヤリスギなんだけど」
「え~っ、我慢出来ないんだもん‼広美だって我慢しないでしていいよ~」
「私。。哀しいよ。。一大アイドルのこの姿が。。」
「広美が、結婚したのは、普段の俺なんだから仕方ないよ~っ。アイドルだってオナラくらいするさ~」
…何じゃっ‼この開き直りっ…怒
「あのさっ‼アカラサマにオナラだけは、勘弁してくれないっ⁉」
「怖いよぅ。。我慢しろってさ~」
今、一番お気に入りの自作こけし、HIROちゃんに語りかける。。
これは、結婚2年目に誕生‼
私、実はドン引き。。
地道に、愛のこけちゃん’Sも製作して奥地村に送って好評だし
コレクターと、製作は構わないんだけど、
こうなるとかなり妖しすぎ。。タメ息
出掛けに連れていくとか、抱いて寝ることが、ないだけマシかな(汗)
放っておいてるけど~
「もうっ‼その姿、全部SNSに流してやるぅ‼アイドルの素顔‼あるまじき実態っ‼世界中どんだけ拡散するかな~楽しみ~っ‼」
広美、オドロシイ勝ち誇った顔‼
「わ~~っ‼広美様っ‼それだけは勘弁してよ~‼」
コドモのように泣きついてくる。。
…こんな恥ずかしい姿、流すわけないじゃんねぇ‼…何だか素直なまんまが可愛い?
このやり取りが、アホらしくても、何だか楽しくて飽きない⁉
楽しそうじゃん?
モチロン、ブラウン菅に映る姿や、ステージの上の姿は、そりゃ格好いい‼
変わらず完璧なアイドルの羽沢駆‼
この見事な切り替えというのが、プロというものなんだろうね。。それは、感心する。
私たちの夜の方は。。
聴いてないよ~
最初の勢い?は、モチロンないけど。。
一度、腰も痛めたしね。。(呆)
ともあれ、仲良いからダイジョウブ‼
だけど、私、かなり歳上なものですから。。背中向けられないように
少しでも、若く綺麗でいなきゃ。。で
エステ通ってま~す‼
シークレットでも、一応アイドルの妻ですもの‼~聴いてくれてありがとね(^-^)えへっ
何よりだね
広美勤める、ほほえみ不動産では
広美を元気づけるちゃんこ鍋パーティを
機に、不定期でたまに宴が行われるようになった。
既に、駆も加わり皆に馴染んでいた。
今日は、真夏日~スタミナ付けに
焼き肉パーティーだ‼
終業してから、一同準備に取りかかった‼
「すんげぇ~‼カケさんからの差し入れが、またこんなに来た~っ‼」
羽沢駆CMの品々‼
キリーンの缶ビール、ライジング
そして、焼き肉のタレ
極旨‼お肉にかける!
『♪~お肉にカケル~カケル~そのまま、そのまま焼くだけね~♪極旨------っ‼我が家高級焼肉店っ‼』
「こんなに大量‼スポンサーって凄っげぇな‼」
「芸能人に、なりてぇ~‼」
「カケさん、優しいなぁ~」
「カケ様、神さまだ‼」
皆、駆からの差し入れ、配慮に大喜び‼
…こういうこと、マメなんだな!ヨシヨシ…
…気づいたら、いつの間にか皆、駆をカケさんって呼んでる。
私が出逢った頃と一緒だね…
「で?広美ちゃん、今日は、カケさん来れるんだよね?」
「うん、一度、家に帰って着替えてから行くってLINE入ってたから来るよ‼」
準備が整ったところに、丁度、駆がやって来た‼
「おぉ~‼カケさん、久しぶりぃ‼」
「待ってました~‼」
男性陣が、まず大歓迎!
「ビールとタレ、こんなにありがとう‼」
裕貴の妻、美穂。
「いつも、すまないねぇ。」
社長夫人。
「いえいえ、余ったら皆で、分けて持って帰ったらいいんだから‼」
「大変、重宝してま~す‼」
駆は、タオルを首に巻き、キャップを目深に被り、くたびれたドナルドダックプリントのTシャツに、黒い半ズボン、魚サンを履いた姿で現れた。
「いや~‼今日も暑いねぇ‼バリ熱帯夜だよ‼」首巻きタオルで汗を拭った。
すかさず広美が
「もうっ‼違うTシャツ出しておいたじゃん⁉何でソレ着て来るの~」
怪訝そうな顔をした。
「え~っ‼だってコレ、一番好きなんだもん‼」
駆は、少年のように笑った。
「家の中で着といて言ってるのに、恥ずかしくない?」
「全然、問題ないよね~?皆‼」
駆は、皆に同意を求める。
「まぁ、どうせ匂い着くし、いいんじゃない?」裕貴が、ナダメに入る。
「この人、ホントにアイドルなんでしょうかね~?」広美、呆れ顔
「ここでは、全然見えな~い‼スンマセンッ‼」
「海水浴場にいるオッサンッ‼」
「いいんだよ~‼それで‼」
駆は、実に嬉しそう。
「崩れ過ぎっ‼もう、みっともないよぉ」
広美、嘆き悲しむ。
「カケさん、完璧広美ちゃんの尻に敷かれてるな‼」
「この人、家ではマジ怖いっす!」
「何処がぁ?何も、怖くないよ~‼じゃあ、皆に動画見せていいのか~い?」
…やっぱ、怖っ‼…
※※※
「さぁ‼皆、乾杯しょう‼」
「俺、カケさんの隣に座っていいっすか?」
一番、歳若い大樹28歳。
-恒例の駆の隣席、椅子取りゲームがまた始まる‼-
「また、清瀬朱々ちゃんに会わせてくれって迫るんだろっ?ダメだっ‼」
「私を、カケルちゃんの傍に座らせてくれない?」社長夫人が、何だか色めいて可愛い。
「社長が、ご機嫌ナナメになるから、ダメっ‼」
「ここは、俺が。カケさんと、男同志の話があるんだよ‼」裕貴が座ろうとしたけど、
「いやぁ‼まず隣席は、やっぱ妻の広美ちゃんだよっ‼そのうち皆、席動くじゃん‼」
毎度一矢が、仕切って収める。
一矢‼オトナになったね‼
「まずは広美の隣が、いいっす。。ね?」
駆は、広美をチラッと見て、照れくさそうに呟いた。
「イヤだな~‼この二人、まだラブラブなんだもん‼」
「見せつけるな----っ‼」
一同、爆笑
※※※
「そういや、カケさん、映画の主演決まったんだって?」
「うん!教師モノ」
「皆で、見に行かなきゃねっ‼」
「どんな内容なの?」
「それがさぁ‼ヤバイのよ‼」
「えー---っ?どんなヤバイ?」
「まぁまぁ、改めてじっくり聴くとして、
ともあれ、乾杯しょうよっ‼」
ほほえみ不動産、駆の活躍、二人の幸せ‼
そして家族のような、この仲間
今、ここにあるすべてに
カンパ------------イッ‼
:ホントにEND:
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