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私はお人形。ハンドメイドのお人形。
店のおじいさんが一つ一つ作ったものだから、『世界にたった一つ』なの。
髪、目の色、服の色、肌の色、みんな違うのよ。私と同じ赤髪のお人形はいないみたい。ひとりぼっちみたいで寂しかった。赤髪は私しか作られてなかったから、周りの目も少し怖かった。けれど、ある女の子が手に取ってくれて、世界が変わった。
「赤い髪の毛でおひめさまみたい!パパ、この子がいい!」
お姫様に憧れる4歳の女の子、花音ちゃん。
私がどれだけこの言葉に救われたか、彼女は知らないでしょうね。
よろしく、花音ちゃん。仲良くしてね!
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