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「先生、もうこれ読み終わるんだけどなんかオススメある？」
『オススメかぁ･･･』
『図書室にあるだろうか？』
「珍しいやつ？」
『そうでもないけど･･･』
「じゃあ、探しにいこ図書室に」
彼女は読む本がなくなると良く俺にオススメの本を聞いてくる
そうやって、放課後
図書室で一緒に本を探すことがよくあった
『あった、あった！』
「これ？！」
『あぁ、これだ』
「サンキュー、先生！借りてくる」
『あまり夢中になって夜更かしするなよ』
「うん、大丈夫！大丈夫！」
彼女は俺がすすめた本は必ず読み終わった後に感想を教えてくれる
そこにはみんなといる時とちょっと違う
俺しか知らない彼女の一面があった
そして彼女の登校がいつもギリギリなのは夜遅くまで本を読んでいるからだと勝手に思っていた
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