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「あれれ、唯ちゃん幸せそうな顔してる。さては、北見課長のこと好きになったなー。」と言う美幸に合わせて、
順も「北見課長が大好きでーす、って顔に書いてあるぞ。普通、あれだけボロクソ言われて好きになるか。お前ある意味凄いな。」
二人に言われた言葉に唯は、はっとした。
まさか私が北見課長を好き!?!?
そんなことは、、、
あるかもしれないと唯は思った。
そもそもあれだけ朝が弱かったのに毎朝欠かさず早起きできてるし、どれだけボロクソに言われても朝一緒にいたいし。
手が触れ合うとドキドキするし、もっと触りたいと思うし。
「唯、認めた方が楽になる。北見課長には香さんという強敵がいるが頑張れ。」
と順が聞きたくないことを言ってくる。
順の言う通り、北見課長を独り占めできていると思っているが、それは朝の30分だけだった。
本当に独占しているのは香さんだという事実を改めて言われると、楽しかった気持ちがすっと冷めて、今すぐ帰りたくなった。
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