最悪な一日のはじまり

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最悪な一日のはじまり

山本唯、27歳。 女性用服メーカーの企画部勤務して、今年で入社7年目。 とにかく毎日仕事が楽しくて、時々ミスをするが毎日充実した日々を過ごしている。 仕事が楽しいのと、忙しすぎるので恋愛とは無縁の毎日を送っている。 彼氏がいなくても友達にも同期にも恵まれて満足。 昨日も来シーズンの企画書の締め切り日だったので、終電まで仕事をしてボロボロの状態で帰宅する。 疲れすぎていたので、ご飯も食べず半分眠った状態でシャワーを浴びて倒れ込むようにして、ベットで眠った。 気付くとけたましい目覚まし時計の音で目が覚めたが、すでにスヌーズ5回目で遅刻までぎりぎりの時間に迫ってる。 「うわっ、この時間はやばい。急がないと遅刻確定だわ。」 急いでクローゼットから服を引っ張り出し、髪を簡単にまとめて手早く化粧をして家を飛び出す。 「何とか電車に間に合った。起きてから電車に乗るまで30分なんて、私もまだまだ若いわね。」 「そういえば今日から新年度になるから、新しい課長がくるってみんな噂していたな。優しい矢坂課長は定年だもんな。今度くる課長も優しい人がいいな。」
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