最悪な一日のはじまり

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新しい課長はどんな人なのか想像を膨らませていると、ふわっといい香りを感じた。 隣を見ると、イケメンが隣に立っている。 いい匂いまでしてイケメンで高身長なんて、神様は不公平だと心の中で毒づいていると、そのイケメンがおもむろに顔を近づけてきた。 しまった口に出てたかな、もしくは変態かもしれないと身構えたとき。 「スカートファスナー空いてますよ。」 と耳のもとで囁き、スカートのファスナーに目配せしている。 そんなばかなと確認すると、スカートのファスナーが全開になっていた。 朝寝坊して慌てて準備して出てきたせいだ。 スカートのファスナーが開いているのに気付かずに電車通勤していたのだ。 慌ててファスナーをあげたところで、ちょうど降りる駅についた。 恥ずかしすぎて、その親切な人に何も言わず急いで降りる。 ちらっと教えてくれた男性を見ると、その男性も降りる駅だったようで電車から降りている。 とにかくその場を直ぐ離れたくて、早歩きで会社に向かった。
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