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お互い勘違いしていたこと
今回のプロジェクトは大成功を収めた。
収益も利益も予想を上回る結果で、プロジェクトメンバーは大いに評価された。
唯は途中失敗して、メンバーに迷惑をかけたこともあったが、その後は必死になって仕事をした。
周りのメンバーからも認められ、課長の助言通り人脈も構成できた気がする。
明後日はプロジェクトメンバーと打ち上げで、今日は兼ねてから準備していた順が美幸に告白をする日だった。
朝から順と唯は終業後の段取りついて話し合っていた。
「とりあえず、今日仕事が終わったら駅前のイタリアン待ち合わせな。お前がいないと駄目だから絶対来いよ。」
「分かってるよ、時間より少し前に行くようにするから安心して。」
今日は唯と美幸で順でご飯を食べに行き、途中で二人きりにさせて順が美幸の告白するという流れになっている。
唯は順に折角だから最初から二人でディナーに行けば良いんじゃないかと提案したが、順は今まで色々とフォローしてくれた唯にも見届けて欲しいと、万が一振られたときは立ち直れないから、そのまま慰め要員として来て欲しいと。
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