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着いたところは以前唯が行きたいと言っていた、夜景の綺麗な公園だった。
黙って車を止めた課長はいきなり真剣な顔をして唯を見つめて話はじめた。
「今日は高岡に告白される日だったのに、俺に邪魔されて残念か?ただ、俺はどうしてもお前を諦めることが出来なかった。無理やり連れてきたのは悪いが、黙って高岡と付き合うの見ることはできなかった。」
「えっ、高岡が私に告白するんですか?課長なんのことを言ってるんですか。順は何か私に黙っていることがあるんですか?」
「高岡と食事をしようとしていただろ。高岡は以前から今日告白するって周りに言っていたから、お前に告白する予定だったんだよ。」
「違いますよ、高岡は同期の美幸に告白する予定だったんですよ。私はそれを手伝っただけです。」と唯が答えると、課長は驚いた顔で唯を見て
「えっ、そうだったのか。俺が勘違いしていたってことか。」
と言って頭を抱え込んでしまった。
「課長こそ香さんと付き合っているんですよね。からかわないで下さい。」と言って唯は、課長を睨みつけた。
「俺が香と付き合ってるってことになってるのか?!」と課長は大笑いし始めた。
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