祈りを風に乗せて

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祈りを風に乗せて

(1) 「朝倉先生どうです?今日くらいぱーっとやりませんか?イブだし」 「ごめん、彼女を待たせてるんだ」 「朝倉先生彼女いたんですか?今度紹介してくださいよ」 出来るわけないだろ! 「まあ、彼女の都合がいい時に言うよ」 「写真とかあるんですか?見て見たいな」 見せられるわけないだろ! 困っていると佐倉知代先生が救援に来た。 「朝倉先生を困らせないの!持てない野郎の相手はしてやるから」 「佐倉先生だって彼氏いるのにいいんですか?」 「2次会はどうせ男たちだけで行くんでしょ?」 「まあ、その予定ですが」 「なら問題ないわよ。ほら行った行った」 そう言って同僚を職員室から追い出す知代先生。 そんな同僚を見てため息を吐いていた。 「知代先生、助かりました」 「まあ、お互い苦労するよね」 そう言って知代先生は微笑む。 お互い同じ事情を抱えていた。 恋人が同じ学校の生徒。 もちろんバレたらクビだと覚悟していた。 だけど何のお咎めも無かった。 その理由の背景に片桐天音がいたそうだけど。 何者なんだろうか? 「で、どこで待ち合わせしてるの?」 「駅のコーヒーショップで待っててくれと言ってある」 「ちょっとはカッコいい所見せてやりなさいよ」 「知代先生は彼の事は大丈夫なんですか?」 「家事くらいはできるみたい。さすが調理科の生徒だけあるわ」 じゃあ、私もそろそろ行くから朝倉先生も遅くならないようにね。 知代先生はそう言って職員室を出る。 時計を見たらちょうどいい時間になっていた。 俺も残りの仕事は明日に回すことにして机を片付けて職員室を出た。 車を駅の駐車場に止めるとコーヒーショップに入る。 俺を見つけた彼女・大垣美穂が大声を出す。 「あ、先生お疲れー」 ドキッとした。 周りを見るけど桜丘高校の生徒はいないようだ。 「外で先生はダメだって言っただろ?」 「じゃあ、何て呼べばいいの?」 「普通に瑛一でいいよ」 「わかった。お店予約してあるんでしょ?早く行こ?」 そう言って美穂は俺の腕に組み付く。 誰にも見られていないだろうな。 店は府内町のにあるイタリアンのレストランを予約してあった。 若手のシェフが経営してる最近評判の店だ。 雑誌にも紹介された事がある。 ドレスコードは無くラフな格好で行けるので丁度良かった。 とはいえ仕事帰りだからスーツなんだが。 デートスポットとしても有名なこの店で2人で食事はまずいか?と思ったが幸い誰にも会う事は無かった。 メニューはあらかじめクリスマスディナーを予約してあった。 飲み物を聞かれる。 「私一度ワイン飲んでみたかったんだよね」 「グレープジュースを二つで」 「先生じゃないんでしょ?固い事言わないでよ」 先生じゃなくても未成年の飲酒を認められるわけないだろ? しかしそう言っても多分駄々をこねる年頃だろう。 「美穂、大人から一つ忠告してやる」 「また瑛一の説教聞かされるの?」 「そうじゃない、大人のマナーについてだ」 「なにそれ?」 相手が車を運転してきている時は女性もアルコールは控えるべきだ。自分だけ楽しむのは恋人に配慮が足りないんじゃないのか? 「そっか、そう言われるとそうだね」 「物分かりのいい彼女で助かるよ」 「じゃあ、私が大人になったら一緒に飲もうね」 「ああ、その時を楽しみにしてるよ」 デザートを食べ終わった後俺は美穂にプレゼントを渡した。 美穂は喜んでいた。 店を出る頃にはイルミネーションが点灯してありそれを見ながら街を歩くカップルがいる。 駅の駐車場に向かい車に乗ると美穂の家に向かう。 「カラオケくらい行こうよ」 「すまん、明日も仕事なんだ」 「教師も大変だね」 「美穂もそのうち痛感する時がくるよ」 そう言って車を美穂の家の前に止める。 「お布団用意しますから今日は泊まられては?」 「お気持ちだけありがたく受け取っておきます。ただ、明日も仕事なので」 「そうですか……じゃあ、年末年始にでも。主人も一度一緒に飲みたいと言っていたので」 「わかりました」 「瑛一またね~」 美穂に見送られて俺は家に帰る。 家に帰るとスーツを脱いでシャワーを浴びる。 シャワーから出ると冷蔵庫にあった缶ビールを飲みながらテレビをつける。 ニュースしかやってなかった。 一缶開けるとベッドに横になる。 美穂に「おやすみ」と送って眠りにつく。 翌朝スマホを見ると美穂がプレゼントを身に着けた画像を添付していた。 「似合ってるかな?」 「似合ってるよ」 「ありがと~」 朝食はコンビニで買っていくか。 スーツに着替えると俺は学校に向かった。 (2) 懐かしい校舎に来ていた。 玄関で靴を脱ぐと職員室に向かう。 職員室の中を覗くと耕太はまだ仕事をしていた。 廊下で耕太を待つ。 先に出てくる職員達に挨拶しながら耕太を待っていた。 耕太が職員室から出てくる。 「耕太!」 「美砂!?どうしてここに?」 「だって、耕太今日が何の日か忘れてるでしょ?」 メッセージちゃんと見た? 耕太は理解したようだ。 「来るなら来るって言ってくれればいいのに」 「サプライズってやつだよ。はい、これ」 私は耕太にプレゼントを渡す。 ちょっと奮発して買った手袋。 下手な安物のアクセサリーなんて耕太には渡せないから。 「ありがとう」 そう言って耕太は私の頭を撫でる。 「取りあえず車に行こう。夕食くらい食べるだろ?」 「でも、この時間どこも混んでるんじゃないの?」 「大人を舐めたら駄目だぞ美砂」 耕太は今日を忘れていたわけじゃないらしい。 ちゃんとお店を予約してあったそうだ。 お店は来たこともないようなお洒落な店。 大人でも中々予約が取れない店なんだそうだ。 そんな店でクリスマスディナーを楽しむ。 「私シャンパン飲みたい」 「美砂は運転手の前で飲むような拷問をするつもりか?」 「そっか……じゃあ、耕太の家でならいいよね?」 「俺をクビにさせる気か?」 「ちぇっ」 しょうがない、ジュースでも頼もうとするのを耕太は制した。 「ノンアルコールサングリアを二つお願いします」 サングリア? メニューを見る。 お酒じゃん。 「耕太お酒は不味いって自分で言ったじゃん!」 だけど耕太はにやりと笑って言った。 「俺はノンアルコールサングリアと言ったはずだ」 耕太が説明してくれた。 サングリアとはワインに果物をつけこんだスペインの代表するお酒。 だけど耕太が注文したノンアルコールサングリアはアルコールを一切使ってないカクテルの事。 材料も果物を詰めたボウルにブドウジュースを入れて半日ほど冷やすだけのただのジュース。 でも味はそんなに変わりないらしい。 赤色の飲み物が届くと耕太と乾杯して飲む。 普通のジュースみたいな味がした。 「意外と甘いんだね?」 「そりゃ、ただのブドウジュースだからな」 耕太はそう言って笑う。 「耕太、もう一杯お替りしても良い?」 「構わないけど、ほどほどにしておかないと料理が食べられなくなるぞ」 それとノンアルコールカクテルを飲むのは俺が一緒にいる時だけだと約束してくれ。 間違ってもコンビニで買うような真似はやめてくれ。 耕太がそう言うので約束した。 そんなことで耕太との仲が消滅してしまうのは嫌だ。 その後は料理を堪能した。 オマール海老を食べるのはどうやって食べたらいいか分からなかったけど耕太が綺麗に食べられる部分を取り分けてくれた。 初めて食べるフォアグラに感動した。 そしてケーキはブッシュ・ド・ノエル。 最後まで食べてエスプレッソを飲んでいると耕太がポケットから小箱を取り出した。 「開けても良い?」 耕太がうなずいたので開けてみた。 ゴールドのノンホールピアスだった。 高そうだ。 この店も高そうだけど、耕太大丈夫なんだろうか? こんな事なら私ももっとお洒落してくればよかった。 「耕太無理してない?」 私は耕太に聞いてみた。 すると耕太はわらって言った。 「大人の力を舐めるなよ。言ったろ?美砂と付き合うからには俺も本気で付き合うって」 「……ありがとう」 食事を終えると私の家に向かう。 「今日はありがとう」 「いや、滅多に構ってやれなくて申し訳ないと思ってる」 「そんな事無い」 「じゃあ、また年末にでも」 「うん、おやすみなさい」 そう言って私が車を降りると耕太の車は去っていった。 家に帰ると母さんが驚いてた。 「随分早かったわね。喧嘩でもしたの?」 「耕太は真面目だからね」 「……そうみたいね」 部屋に戻ると着替えを持ってお風呂に入る。 お風呂から上がると部屋でテレビを見ながらスマホを弄っていた。 そして寝る前に耕太に「おやすみ」とメッセージを送る。 「おやすみ」と返ってくる。 そして朝また「おはよう」って届くのを楽しみにして眠った。 (3) 「じゃあ、お疲れ様でした~」 私は高校の職員たちと忘年会をして、1次会で引き上げる事にした。 タクシーで1メーター超えるか超えないかの距離に家はある。 歩いて帰る事にした。 少し酔っている。 だけど家に帰りつく頃には酔いも醒めている事だろう。 「君一人?一緒にカラオケでも行かない?」 「ごめんね~家に待ってる人がいるの~」 地元でそんなナンパをしてくる奴も少ない。 帰りに投げ売りされているケーキを買って帰った。 晃也へのプレゼントはちゃんとバッグにしまってある。 マンションに着くとエレベーターに乗る。 そして部屋の前で鍵を開けると部屋に入る。 「ただいま~」 「おかえり。げ!また飲んできたのかよ!」 晃也はゲームをしていたようだ。 「いい子にしてたか~」 そう言って晃也に抱き着く。 「そう言うのは無しって知代が言い出したことだろ?」 「今日はクリスマスイブだから特別。あ、そうだ」 私は晃也に買ってきたケーキとプレゼントを渡す。 ボーナスを使って奮発して買ったブランド物の腕時計。 どうだ、私だって大人だぞ! 喜んでくれるよね! だけど晃也は表情が暗かった。 腕時計しないタイプってわけではないみたいだけど。 「趣味じゃなかった?」 そう言えば晃也の好みって聞いたこと無かったな。 街ブラデートすら危険な関係だったから。 今度年末にでも福岡にショッピングでも連れて行こうか。 福岡なら多分大丈夫だろう。 だけど晃也は黙って自分の部屋に戻っていった。 そして手に何か持って戻って来た。 黙って私に差し出す。 「開けてもいい?」 「うん……」 どうも様子がおかしい。 さてはウケ狙いでプレゼント買ってきたか? 高校生なら良くあることだ。 心配するな。 下着プレゼントされて恥ずかしがるような歳はとっくに過ぎてる。 全然そんな事は無かった。 ただの名前入りのペアマグカップ。 ちゃんと「コウヤ」と「トモヨ」って名前が入ってる。 値段的にも晃也なりに頑張ったんだろう。 「ありがとね~」 そう言って晃也に抱き着く。 「本当にそう思ってる?」 「え?」 「こんな物しかプレゼントしてやれない情けない彼だと思ってるんじゃないの?」 それが晃也の落ち込んでる理由か。 本当に子供だな。 「……私シャワー浴びて来るね」 そう言ってシャワーを浴びると戻ってくる。 確か買っておいたはず。 ワインとグラスを二つ用意するとグラスにワインを注ぐ。 「飲め」 「俺はまだ子供だ」 「それが分かってるだけで十分だ!いいから飲みなさい!」 私が強く言うと晃也は仕方なさそうに飲んでいた。 そして険しい表情になる。 「なにこれ……すごく苦いんだけど」 「そうでしょうね。そう思うことが子供だという証拠!」 「……やっぱりそうか」 「思い知ったか若造」 私はそう言って晃也の頭を撫でてやる。 「晃也はまだ若い。これからいろんな経験を積んでいくんだ。自分がまだ未熟だって思う事は恥ずべきことじゃない。当たり前の事なの」 そんな晃也を正しい方向に導いてやるのが私達大人の役目。 「だから晃也も大人になったらそうしなさい。少なくとも自分の子供の面倒くらいは見れるように頑張りなさい」 「……もう、子供作る気でいるのか?俺まだ16だぞ」 「付き合い始める時に言ったわよね。私にはそんなに子供を産む期限は残されていないって」 「そ、それはそうだけど」 ははーん。 「晃也はまだ未経験なんだ?」 「まだ高1だぞ。当たり前じゃないか!」 「だったら手っ取り早い。ベッドに行くぞ」 「へ?」 呆然とする晃也を連れて寝室に向かう。 晃也をベッドに寝かせると私は服を脱ぎ始める。 「初めてなら明かりついてた方がいい?」 「そ、そういうのは無しだって言ったの知代じゃないか!」 「男と女が同棲していたら事実はどうあれそう言う目で見られるの!だったらやらなきゃ損でしょ」 「そうかもしれないけど」 「大人として忠告してやる。女性をその気にさせたのなら最後まで責任とりなさい。女に恥をかかせるな!」 「知代言ってる事が無茶苦茶だ!」 「そうよ、この世の中は矛盾だらけなの!?自分で脱がないなら私が脱がしてやる」 男の扱いくらい慣れてる! 「自、自分で脱ぐから」 「ほら、体は正直じゃない。そうね。まず何したい?」 「何って言われても……じゃ、じゃあキスから」 晃也がそう言うと私は晃也の唇に自分の唇を重ねる。 そして有無も言わさず舌を入れる。 晃也も観念したのか私を抱きしめる。 後は成り行きに任せていた。 「知代、俺ゴム持ってない!」 そんな事だろうと思ったよ。 今日はクリスマスイブ。 女性だってちゃんと準備くらいはしてるよ。 「なあ、知代」 「どうした?こっちもあんまり気持ちよくなかった?」 「そうじゃなくてさ、知代は初めてじゃないんだよな?」 「まあね」 私の歳で初めての方が貴重だぞ。 「俺……上手くできたかな?」 私はくすっと笑って晃也をデコピンした。 「そんな事考えているから子供だって笑われるんだ」 回数なんて関係ない。上手下手なんて関係ない。好きな人とするから幸せになれるんだ。 「そうね、次はバレンタインのプレゼントでもしてあげようか?」 「俺は何を返せばいいんだよ?」 私はくすりと笑って晃也に言った。 「同じ事をしてくれればいい」 (4) 吉生の働いてる店の向かいにあるコーヒーショップで店頭でケーキを売ってる吉生を見ていた。 そういうのって普通バイトにやらせるんじゃないの? だれが世界に名前を残している天才パティシエが店頭でケーキを売っていると想像しようか? そんな天才パティシエの恋日がただの女子高生とも誰も想像しないだろうけど。 サンタの衣装に身を包んで凍えながらケーキを売っている吉生を見ている事に幸せを感じた。 今日は遅くなる。 両親にはそう言っていた。 あまり遅くなるようなら吉生に泊めてもらいなさい。 両親はそう返して来た。 数時間してようやく店を閉めだす。 シャッターを下ろしてしばらくすると吉生からメッセージが来る。 私はコーヒーショップを出て吉生の店の裏に回る。 「お待たせ」 「お疲れ様」 挨拶を済ませると「じゃあ、行こうか?」と吉生が予約してあった店に行く。 クリスマスディナーを楽しみながら会話をする。 デザートを食べ終わると私から吉生にプレゼントする。 香水をプレゼントした。 吉生の趣味に合っていればいいんだけど。 「ありがとう」 吉生はそう言ってそれをしまった。 「今度デートする時につけて来るよ」 「うん!」 「じゃ、店を出ようか?」 え? 吉生からはプレゼント無いの? ちょっとがっかりした。 時計は22時を回ってる。 まだバスはある。 だけど今日は帰りたくないな。 せっかく許可が出てるんだからお泊りしたい。 お泊りセットは用意してきた。 その事に吉生が気づいてるかどうかは別だけど。 吉生は府内町の噴水のある公園にやって来た。 ベンチに座るように言われたので座っている。 周りにいる人たちはお酒の入ったサラリーマンやカップルが歩いている。 私達と同じようにベンチに腰かけて何かを話しているカップルもいた。 吉生はなにか悩んでいる? 「どうかしたの?」 私が聞いてみた。 すると吉生は黙ってポケットから小箱を出した。 ベンチから立ち上がり私の前に膝を地に着けるとその小箱を私に差し出す。 「受け取ってもらえませんか?」 ちょっと待ってよ。 周りの皆の注目浴びてるよ。 それにその小箱の中味ってまさか……。 私は黙って受け取ると中味を確かめる。 高1の私にはまだ早いんじゃないかと思うような高そうなダイヤの指輪。 それがただのクリスマスプレゼントじゃない事くらい私にも分かる。 「……まだ早いのでは?」 「早くしないと絢香を他の人に奪われてしまうと思って。もちろん結婚できる年齢まで待つよ。でもその時が来たら結婚して欲しい」 「わかりました」 「本当に僕でいいですか?」 「最初に吉生を選んだのは私だよ?」 そう言って笑って誤魔化した。 そうしないと嬉しさで涙が止まらなくないそうだから。 「ありがとう。じゃあ、家まで送るよ」 「その必要はないよ」 私は荷物を吉生に見せた。 「吉生の家に泊まるつもりで来たから」 「……いいの?」 「親の許可は貰って来たから」 「わかった」 吉生の車を止めてる駐車場に行くと車を出発する。 どうせ泊まるなら時間関係ないよね?と海辺に連れて行ってもらった。 ちょっと寒いけど夜の何も見えない海に見とれていた。 「この公園を彼女と歩くのが夢だった」 吉生はそう言っていた。 それから吉生の済むマンションに向かう。 1LDKの部屋だった。 「先にシャワー浴びなよ」 吉生が言うので先にシャワーを浴びる。 そして吉生が入る。 テレビはつまらないニュースばかり。 「もう寝ようか?」 その時が来たようだ。 若干緊張する。 それは吉生も一緒だったようだ。 そうして初めての夜を過ごした。 朝目が覚めると吉生が朝食を作っていた。 お菓子だけじゃなくて料理も出来るみたいだ。 今日はクリスマス。 吉生も忙しい時期だ。 「家まで送ってやれなくてごめん」 「いいよ、自分で帰れる」 マンションを出ると眩しい朝陽が私達を照らしていた。 駅前まで歩いてバス停に着くとバスで帰る。 家に着くと母さんがどうだった?と聞いてきた。 私は笑顔で答えた。 何度も聞こえる愛の言葉。 いつまでも信じてるから。 いつまでも呼び掛けるから。 夢はいつか喜びを降り注ぐ。
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