18.夢の続きを【Side:見城将人】

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 *  *  なかなか眠れず、そこそこ飲んで、翌日、目が覚めると既に時刻は11時を回ったところだった。  いつの間にか年が明けていた。 (酷い気分だ……)  俺は乱れた髪を掻き上げながら、咥えた煙草に火を点ける。  それを口端に添えたまま、見るともなしに窓の外を見遣ると、眩しいほどの青空が目に染みた。 (三日……あと二日か)  たったそれだけの時間がどうしてこんなにも長く感じるのだろう。  逃げるように視線を落とした俺は、数口しか吸っていない煙草を灰皿に押し付け、浴室に向かった。 「……あれ」  しばらくして髪を拭きながらリビングに戻ると、壁に設置されたインターホンに不在通知のランプが灯っていた。  もしかして、という思いが頭を過ると同時に、心臓がどくんと跳ねる。  俺は急くようにパネルを操作して、録画されている相手の姿を映し出した。  宅配業者だった。 「なんだ……」  確認すると、携帯にも不在通知が届いていた。  俺はふう、と息をつきながら、そのままそこに記載されていた番号に電話をかけた。  来てくれて間もないようだから、まだ近くにいるかもしれない。同じマンションで作業している可能性もある。  結果、配達員はまだこの建物から出ておらず、数分後に再配達に来てくれるということになった。  俺は濡れたままの髪を軽く結い上げ、引っかけていたバスローブから適当な部屋着に着替えた。  間もなくインターホンが鳴る。  相手が誰だかは分かっていたから、ろくに画面の確認もせずにドアを開けた。
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