18.夢の続きを【Side:見城将人】

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 *  *  *  向かった先は一昨年と同じ最寄りの神社。  残念ながら今年のおみくじは大吉でもなければおそろいでもなかったけど、それでも笑い合って境内に結べただけでもいい思い出になった。  ちなみに〝御縁がありますように〟は今年も実践し、前回同様静にも5円玉を差し出すと、「またかよ」と半ば呆れながらもちゃんと受け取ってくれた。  今年は昼間に行ったからか前回より人も多く、望めた景色も夜景ではなかったものの、それでも彼と一緒に見るというだけで特別なものになった気がする。  その後は早めに切り上げ、再び俺の部屋へ。  静からもらったワインや、明日花から送られてきたものを自宅でゆっくり楽しむことにしたのだ。  明日も明後日も休みだと静は言った。特に予定も入っていないらしい。となれば当然俺もオフに決まっている。それくらい何の問題もない。  *  * 「ねぇ……弟くんって、どんな子なの?」 「え……」 「その子のせいで、静は年下苦手になったんだよね? いったいどんな子なのかな、って」  リビングのソファに並んで座り、まずは飲みかけていたワイン――静からのプレゼント――で乾杯をした。  そのままそこで肌を重ね、シャワーを浴びて、軽く食事をとってからまたお酒。  それからまたなし崩しに彼を抱いて……その後も寝室で複数回。  爛れた年明けだと言われるかもしれないが、これも一つの幸せの形だ。  そうして、しばらく意識のなかった彼の身体を清めていると、まもなく目を覚ましてくれたので、そのままベッドの上で少しだけいつもと違う話をした。 「君と正反対な感じ? 甘え上手とか」 「……まぁ、そうですね……」 「静は甘え下手だもんね」
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